え~? 今さらスティックPCネタ???

はい、そうなんです。突然ですがスティックPCの話題なんです。本当に突然なのですが、じつは昨年11月にcafé SANDIに掲載、その後自身でも購入したので、その後の使用レポを続編として以前から掲載しようと思っていて、写真等も撮影済みだったのです。
でも、ほかにも準備しないとけない記事があったり、 ハンバーガー 坦々麺 などのグルメネタを優先したりして(笑)、なんだかんだでこんなに遅くなっちゃいました。
で、今それを載せるということは、いよいよネタに詰まったのか…というわけではなく、そろそろ賞味期限切れちゃうんじゃね?ということで、慌てて蔵出しと相成ったわけです。

本はといえば、今から3か月半ほど前の昨年10月下旬。幕張メッセで開催された「Japan IT Week 2015秋」でのおはな…あ、すみません。やっぱり長くなりそうなので、まずは こちら をご覧ください。

参考記事 ☞ なんと9,980円!小さくても使い出のありそうなスティックPC ~「IT Week」レポ~

画像: 昨年11月に購入したスティックPC「DG-STK1B」

昨年11月に購入したスティックPC「DG-STK1B」

そんなわけで、会場でハートを撃ち抜かれ、お店のテーマソングが頭の中でリフレインしまくってた私、気付けば数日後には当時「税別9,980円」に値下がりしたばかりのサードウェーブ(ドスパラ)のスティックPC 「Diginnos Stick DG-STK1B」 (以下、"DG-STK1B")を手にしていたわけですが、これはその後のお話しです。
残念ながら 「超・活用してるぞー!!」という内容ではありません。 ただ徒然なるままにスティックPCのよしなし事を、そこはかとなく書き綴っただけの話です。

買ったはいいけど、どうすんの、コレ?

PC本体と最新OS(Windows 10)とセキュリティーソフトの1年分のライセンスがついて1万円切りなんて、もうこれは「ぶッた斬り」レベルの出血大サービス。Raspberry Piだって、ACアダプターや無線LANアダプターをつないでケースに入れて…なんてやってたら、1万円でギリギリなのに、ですよ。そこにシビレてアコガレて、ついつい買っちゃったはいいのですが、これをどう使おうか、ということはあまり考えていませんでした。なにしろ衝動買いですから。

それでも、いちおう最新OSが動くPCですから、いろいろいじりたくなるというものです。
スティックPCは、モニターがない代わりに、HDMI接続でテレビに直結できるという点が最大の特徴です。ネットの動画を大型テレビで見る、とかね。
それ以外だと、これまでさまざまな記事で紹介されてきたので、もう読み飽きているかも知れませんけど、例えば↓こんな感じ?

  • 社外でのプレゼンテ―ション用:
    客先のプロジェクター、講演用スクリーン等に接続。
    本体内のeMMCにPowerPoint、microSDにPowerPointファイルを入れて、無線キーボードで操作。
  • デジタルサイネージ:
    展示会、セミナー会場などで、大型モニターに接続してデモや案内等を表示。
    持ち去り防止のため、HDMIケーブルを延長して本体をバックヤード等に置けば、店舗でも使えそう。
  • ファイルサーバー:
    USBハブをつないでストレージをぶら下げれば…と思ったけど、USB 2.0接続では、転送速度が遅いかも…。
  • プリントサーバー:
    低消費電力、低騒音(無音)のプリントサーバーとしてなら使えそう。あとWebサーバーとか。

う~ん…今すぐ欲しくなるような用途って、なかなかないね。
まあ、目的ありきで買っていないので、結局どう使うか特に決めないことにしました。

でも、それよりも、DG-STK1B本体だけでは何もできないので、先に必要なデバイスを追加してやることにしました。これがその一式。↓

画像: 私のスティックPCミニマムセット。本体付属品はACアダプターだけ。

私のスティックPCミニマムセット。本体付属品はACアダプターだけ。

まず、一番大きな タッチパッド付きのBluetoothキーボード。 大画面のテレビやモニターにつないで使うのなら、ワイヤレスは必須です。
それと肝心な スティックPC本体(DG-STK1B)。 なんで「スティック」なんだろう?私には「バー」にしか見えないんだけどな。「マウス」がネズミに見える欧米人の目には、これも「スティック」に見えるんでしょうか…。
ACアダプター は本体付属品の出力2Aのもの。もっと小さいアダプターに変えたかったけど、平時は400~700mA程度のDG-STK1Bが、負荷がかかると1.7Aぐらい使ってしまうようなので、やっぱりこれぐらいは必要みたい。 ちなみに1A(1,000mA)のACアダプターではOSが起動しませんでした。
それと 給電ケーブル。 標準添付のケーブルは少しごわごわしていたので、100円ショップで買ったリール式microUSBケーブルに変更。

画像: ストラップホールが中央にあったので、指ストラップを装着。これでバランス良くぶら下げられる

ストラップホールが中央にあったので、指ストラップを装着。これでバランス良くぶら下げられる

最後に、余っていた指ストラップを本体に装着。モニターの裏側に貼りつけたフック(100円ショップで購入)にひっかけておけば、収納場所の問題はとりあえず解決です。

キーボードが使いにくそうなんだけど?全部のキーがそろっていないのでは?

確かに ロジクール K400Plus マイクロソフト All-in-One Media Keyboard などの方が、文字も入力しやすそうだし、操作性も良さそうです。じつはキーボードには一家言ある私ですが、あえてこのキーボードにした理由は…

画像: キーボードが使いにくそうなんだけど?全部のキーがそろっていないのでは?

だって、テレビにつなぐんですよ!? だったら、寝っ転がって操作できた方が楽じゃないですか(笑)。

さらに、HDMI-VGA変換アダプターも用意してみました。これで、古いモニターやプロジェクターでも安心してつなげます。

画像: 市販のHDMI-VGA変換アダプター。 音声はミニジャックから取り出せる

市販のHDMI-VGA変換アダプター。
音声はミニジャックから取り出せる

装備ばかりそろえても魔王は倒せませんよ?

分かってますってば。この手に聖剣・魔剣を持っていたとしても、魔王の城まで行って魔王と戦わないと、お姫様は救い出せません。そんなの、分かってますって。
そんなわけで、実際にOffice 2013をインストールして使ってみました、って、Officeがクエストかよ。

画像: PowerPointの編集にも表示にも、特に何の問題もなく使える

PowerPointの編集にも表示にも、特に何の問題もなく使える

まず、OS(Windows 10)は普通にさくさく動きます。Webブラウザーを起動してYouTubeの動画等も普通に見られますし、PowerPointのチャートの表示も問題なし。Excelも WORDもなんの仕掛けも必要なく、素直に動きました。
他のアプリをほとんど入れていないせいもあるかも知れませんが、パフォーマンス面での不満はあまり感じませんでしたし、メモリーも割と余裕があります。これなら、リビングのテレビをサブPCとして使えます(←個人の所感)。ただし使用中はテレビが見られなくなりますけど。

でも、排熱がすごいんです。手で触れられないぐらいに熱くなります。夏場の連続稼働はきつそうなので、あとでヒートシンクをくっつけてみる予定です。それでだめならUSBから電源取ってファンでも回しましょうかね。ああ、なんでもつながるUSBって偉大ですね。5Vは正義です!弱電最強電設!

あと、Wi-Fi電波の掴みがあまりよくないようです。個体差なのかも知れませんが、電源を入れたときにWi-Fiにつながったりつながらなかったり、割と不安定でした。
HDMIケーブルを延長して、PC本体をテレビ背面の(PCをぶら下げる)フックと一緒にルーター側に30cmほど近づけてやったら、ばっちりつながりました。

ベンチマーク結果も載せておきます。ストレージがeMMCでHDDよりも高速な分、トータルスコアが上がっていますので、これは差し引いて考えるべきでしょう。
そうすると、やっぱりプロセッサーは Core 2 Duo並み、ってところでしょうか。

画像: 装備ばかりそろえても魔王は倒せませんよ?

結局、どうなの?「買い」なの、これ?

購入から3か月。今でも毎日ではないものの、まあまあ使っていると思います。YouTubeに投稿される動画にHD対応が増えたせいもあって、それらをテレビの大画面で見るという用途が多いですね。

本当は省電力性と低騒音というメリットを生かして、いろんなメディアのデータをテレビで見るためのファイルサーバー(メディアサーバー)としても使いたかったのですが、やはりUSB接続のHDDでは転送にストレスを感じました。SSDでも遅いと感じたぐらいですから、ちょっと無理そうかな。

そこに1万円を投じた価値はあったかと言われれば、明らかに「あった」と思います。当初の目的どおりゴロ寝しながら使っていますし、先日も普段は使っていないアプリの稼働確認のために、サブPCとして活躍してくれました。

画像: 四六判のケースに入れたときの厚さは、コミックス2冊分ぐらい。それで全部収まった!!

四六判のケースに入れたときの厚さは、コミックス2冊分ぐらい。それで全部収まった!!

それに、キーボードも含めて↑四六判(ほぼB6サイズ)のケースに一式収まってしまうぐらい、荷物にならないんです。正月に実家に帰省したときも、ノートPCではなく、バッグの底の方にスティックPC一式を入れて持って行きましたが、邪魔にならず扱いやすかったです。
※:四六判のケースに必ず収まると保証するものではありません。キーボードの大きさ、ケーブルの数、ケース生地の伸縮性等によっては、入りきらない場合もあります。

でも、仕事に使いたければ、やはりちゃんとしたキーボードとマウスは必須ですね。DG-STK1BはUSBポートが2個ありますし、自分が使いやすいキーボードとマウスをつないでやれば、メモリーが2GBという制約はありますが、まあ普通に使えます。

画像: 古いPS/2キーボード&マウスだって、USB変換すれば普通につなげて普通に使える。 ※写真は撮影のためDG-STK1Bをキーボードの上に置いているが、実際の使用時は本体の放熱対策が必須

古いPS/2キーボード&マウスだって、USB変換すれば普通につなげて普通に使える。
※写真は撮影のためDG-STK1Bをキーボードの上に置いているが、実際の使用時は本体の放熱対策が必須

おまけ:意外なところで「得」しちゃいました

最初の方にも書いたのですが、「PC本体とWindows 10とセキュリティーソフトの1年分のライセンスがついて1万円切りは安い!」と思ったのが購入理由の一つでした。Windows 10はダウンロード版でも1.5万円ぐらい。セキュリティーソフトは マカフィーの「インターネットセキュリティ」の製品版(PC3台分)のライセンスが1年分 付属するのですが、これがおおむね7,000円ぐらい。この二つだけで2万円を超えていますので、やっぱり「お得」だと思うんです。

私の場合、さらに「お得」なことがありました。じつは、自宅で使っている4台のPCでも同じ「インターネットセキュリティ」を使っていまして、そのライセンス料(3台+追加1台分)が年間7,000円ぐらいかかっていたのです。
このDG-STK1Bには「PC3台分」のライセンスが付属しているのですが、DG-STK1Bで1台分使ったら、2台分が余ってしまうわけで…それって、何とかならないの?とマカフィー(インテル)に相談してみたら、 「ライセンスの延長調整」 をすすめられました。

具体的には、既存のPC4台分のライセンスが2015年11月から2016年5月までの半年分残っているときにDG-STK1Bを購入して、ここで3台×1年分のライセンスが加わりました。しかし、PCはDG-STK1Bを含め5台しかないので、2台分のライセンスが余ります。
そこで「延長調整」。余ったライセンスを既存のライセンスに積み上げて、あとは5台分のライセンスの終了日をならすように、延長分のライセンス料を追加する、というものです。

画像: セキュリティーソフトのライセンスの「延長調整」の一例

セキュリティーソフトのライセンスの「延長調整」の一例

私の場合、余った2台分のライセンスを既存のライセンスに積み上げることで、ライセンスの終了日が「2017年5月」まで延びました。しかし、5台中3台のライセンスは「2016年5月」と「2016年11月」で終了しますので、これらを「2017年5月」まで有償で延長して、5台分のライセンス終了日をそろえたわけです。
結局、余ったライセンスを活用することで、PC4台×1年で約7,000円かかっていたライセンス料が (金額は伏せますが) 半額ぐらいに収まりまして、同じセキュリティーソフトを使っていたという偶然のおかげで、ライセンスコストをかなり節約できました。

そんなわけで…と、まとめに入ろうと思っていたら…。

21世紀のスプートニク・ショック?ドスパラがまたやってくれました!

スプートニク・ショック という比喩は少し大げさかも知れませんが、「やられた!」「やってくれやがった!!」という心境は相通ずるものがあるような気がします。いいえ、あります。
1か月前にインテルがCherry Trail世代のAtomと Skylake世代のCore M搭載の「Compute Stick」を発表してたのは知っていました。でも、国内発表時期は不明だったし、どこも国内向けの話をしていなかったので、もう少し先の話なのかと思っていたら、それは唐突に、突然に、アポなしでやってきました。

先日、2月5日のことです。ドスパラから、Cherry Trail世代の Atom x5-Z8300を搭載した新製品、 「Diginnos Stick DG-STK2S」 が突如発表されました。

画像: CherryTrail世代のAtomプロセッサーを搭載し、USB3.0にも対応した新製品「Diginnos Stick DG-STK2S」 (写真提供:株式会社ドスパラ)

CherryTrail世代のAtomプロセッサーを搭載し、USB3.0にも対応した新製品「Diginnos Stick DG-STK2S」

(写真提供:株式会社ドスパラ)

繰り返しますが、それはいきなりでした。突然でした。突発的でした。私はまだこの記事が公開スケジュールに入ったことさえ知りませんでした。
昨年私がDG-STK1Bを買った後も、ファン搭載モデルや放熱用にメッシュ加工をしたモデルが発表されていましたが、それらは基本スペックが同じで冷却方法以外に大きな差がなかったので、あまり気にしていなかったのです。でも……今度の新型は一味違います。

Diginnos Stickシリーズの主なスペックの比較
モデルDG-STK1BDG-STK2FDG-STK3DG-STK2S
プロセッサーインテル Atom プロセッサー Z3735F
(4コア/1.33GHz/L2:2MB)
インテル Atom プロセッサー x5-Z8300
(4コア/1.44GHz/L2:2MB)
グラフィックスインテルHDグラフィックス
メモリー2GB DDR3L
内部ストレージ32GB eMMC
カードスロットmicroSDカード×1
無線LANIEEE 802.11 b/g/nIEEE 802.11 a/b/g/n/ac
BluetoothBluetooth 4.0
I/OポートUSB2.0×1、MicroUSB2.0×1USB2.0×1、USB3.0×1
サウンドオンボード HD サウンド (HDMI出力)
映像出力HDMI×1
冷却外装ボディー内蔵ファン外装メッシュ内蔵ファン

↑この表のように、新型のDG-STK2Sでは、プロセッサー、無線LAN、USBポートが変更されているのですが、これがどういうことかというと…

  • Cherry Trail世代のAtom x5-Z8300系搭載 ― 大画面で3Dゲームができるかも!
  • IEEE 802.11ac対応 ― 切れにくい5GHz帯が使える!
  • ファン内蔵 ― やっぱ放熱は大事なんだろうな!
  • USB 3.0サポート ― USBの転送速度アップで、ファイルサーバーに使えるかも!
  • 値段は17,980円(しかも税込!!) ― インテル製は「2万円前後」って言ってたけど、それより下げてきた!

ああ、ヤバい。私が 「ファイルサーバーにしたかった」 とか 「Wi-Fiがつながらなない」 とか 「夏場はヒートシンクを」 とか、実際に使ってみて不満に思ったことが、この新型では すべて解決 していそうな感じです。
あ、ヤバい、ヤバい。もう「買いたい」「欲しい」「使い倒したい」って欲望がここまでこみあげてきています… ダメダメダメ、今月は無駄づかいできないんだから…でも欲しい…Core m3/m5まで待てないのかよ、この私は…。

しばらくは物欲との葛藤が続きそうですが(笑)、従来モデルのウィークポイントを克服したことで活用の幅が広がり、魅力的な製品になったことは間違いなさそうです。
この後、またCherry Trailをはじめとする最新世代のプロセッサーを搭載したスティックPCが各社から発表されると思いますが、わずかな期間でここまで機能アップしたのなら、数年後にはデスクトップPCとの置き換えもありうるかも…なんて思い始めたのですが、どうなっちゃうんでしょうね。

―おわり

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