イベント出展用の通話録音デモ機構築の様子をお届けしている「クロ・クロ・クロ!」も、今回いよいよ最終回。自称”秘密結社"の野望と、ミスターKの新たな秘密が明らかになる!…って、これはミッションではないのですが、とにかく最後の追い込みをかけるところまでやってきました。

《前回のあらすじ》
黒ヒゲ幹部の獅子奮迅の活躍でテスト環境は整ったものの、テスト(およびデモ)のための「ネタ」が真っ白。急いで「オペレーターとお客様の通録内容」の台本を作ったまではよかったが、黒子Aさんと黒猫Tさんが台本を読み上げた結果を見て、ミスターKがお茶吹いちゃって……

登場人物
ミスターK
ミスターK: グループのリーダーで、黒仮面に黒マント姿の黒幕。秘密結社のボスのくせに正義のヒーローばりに"26のひみつ"を持つという、謎の怪人物。
黒子A
黒子A: ミスターKの右腕となって働く、黒タイツ姿の痛い部下。いつも沈着冷静。セリフはすべて「イーッ!」
黒猫T
黒猫T: ミスターKの左腕となって働く、黒タイツ+猫耳姿の痛い部下。いつもフィーバー。セリフはすべて「ニャー!」
黒ヒゲ幹部
黒ヒゲ幹部: ミスターKの頭脳となって働く、口数少なめの幹部。いつも保護色。作業を実質的に取り仕切る影の黒幕。

注)この記事の登場人物の設定や会話の内容などはフィクションです。

低音でゆっくりしゃべって録音してみたら、なんだかウザくなっちゃいました

ようやく音声のテキスト化ができるようになったものの、デモ会場で再生する「オペレーターとお客様の通話録音内容」の台本を黒子Aさんと黒猫Tさんが読み上げて録音し、トランスクリプション(文字起こし)させてみたら、全ての会話が「いーっ」と「にゃー」と認識されてしまうという結果に。ダメだこりゃ、と業を煮やしたミスターK、自ら台本片手にデモ用の録音に臨みます。

ミスターK「んっ、ん~ん。まずはテストな」

画像: 低音でゆっくりしゃべって録音してみたら、なんだかウザくなっちゃいました

記者・注 説明しよう。ミスターKは、学生時代に合唱団に所属していたという経歴を持つ。 その魅惑のバリトンボイスは、往年のH山桃内もかくや、と言われるほどの美声なのだ、せーの!ひあうぃーごー、えぶりばでぃー(ry

検証ルーム内に、大地が震え出したかのような重低音のビブラート、もとい、ヴィブラァァァ~~~ットウ…が効いたミスターKの声が響き渡り、ヒトもモノも、そしてタマシイまでもが、しばしの間ヴィブラァァァ~~~~ットウ……ってな具合いで、静寂を切り裂くかのように響き渡るミスターKの声が、どんな風に認識されるのか気になるところですが、結果から言ってしまうと、Verint WFOのバージョンが v11からv15.1に上がったことにより、音声認識機能のデフォルト状態での認識率も向上しているようで、特に辞書カスタマイズをしなくてもそれなりに認識してくれたみたいです。ヴィブラァァ~~~ットウは関係ないみたいです。
でも、ミスターKはちょっと満足していない様子。台本読みに意識が向いて早口になると、認識率が下がってしまうようなのです。

ミスターK「このくらい……ゆっくり話せば……認識してくれるのでしょうか……」

ベレー帽の戦場カメラマンっぽく、ゆっくり話してみたら、バッチリ認識してくれるみたいです。そうと分かれば、あとは台本をゆっくり読むだけですから、簡単ですね!

まずはオペレーターのセリフ。
ミスターK「お電話…ありがとう…ございます。マハリクマハリタ商事…お客様窓口で…ございます」
続いて、ハンドセットを変えて、お客様のセリフ。
ミスター「あのー、先日…注文した…ワイングラスですが…届いた物を…開けてみたら…いくつか…割れていました」
再びオペレーターのセリフを…。
ミスターK「ええい、もどかしくって、やってられんわ!!」

黒子A「イーッ!」(あ~あ、いいカンジに認識されていたのになぁ…)
黒猫T「ニャー!」(でも、確かにウザいよね)
ミスターK「こ、こっ、こんなカタツムリの井戸端会議みたいな会話をデモ会場で流したら、物笑いのタネだ!貴様ら、ちょっと女性社員らに声かけて、手伝ってもらうよう頼んで来い」

なんともご無体な命令です。普通に考えて全身黒タイツの男が社内をうろついていたら、通報されるに決まって…って、あれれ?

黒子A「イーッ!」(連れてきたであります!)
ミスターK「は、早っ!」
黒猫T「ニャー!」(この部屋のドアを開けたところに、ちょうど二人いたんだよ)
女性社員(1)「あら、誰かと思えば黒仮面さん」
女性社員(2)「やだ、黒マントさんでしょ?」
ミスターK (どっちも違うが、今は低姿勢で…)「いやぁ~ぁドモドモ。ご足労いただき恐悦至極に存じます~。本日はですね、いつもハキハキしていて滑舌も良いお二人に、ちょ~っとお願いがございまして…」

社内からは「痛い連中」と思われているミスターKたちですが、仕事だけはキッチリとこなすのが彼らの美学。ここは名前を間違えられようと、「ヤダー」と言われようと、耐えがたきを耐え、忍びがたきを忍び、韓信の股くぐりのつもりで低頭平身、オンネガイタテマツリ…ぐらいのつもりで頼まなくっちゃですね、ミスターK!

黒子A「イーッ!」(あ、既に了承済みであります。協力してくれるそうであります)
ミスターK「おお!まことでござるか!かたじけのうござる!」
女性社員(2)「やだ、黒十字さんっておサムライのキャラだったの?」

記者・注 あ、あれ?おかしいな。シナリオでは、女性社員を見かけるも声をかけられずに躊躇している間に向こうに気付かれてしまい、頼み込んで連れてきたはいいものの、「えー録音、キモーイ!」「録音が許されるのは小学生までだよね」等と嘲笑されたあげく、ミスターKが「スライディング土下座」を華麗にキめて、"26のひみつ"の三つ目が埋まったことで、協力に応じてくれることになっているのですが…。ねえ、ちょっと。あんまりアドリブでストーリーを進めないでもらえませんかね。

黒子A「イーッ!」(ばっちり録音できたであります)
黒猫T「ニャー!」(意外にノリノリで協力してくれてよかったね)
ミスターK「うむ。トランスクリプションもなかなかの精度で出力されたし、もう一息で乗り越えられそうだな」
黒子A「イーッ!」(自分、このミッションが終わったら、彼女にプロポーズするであります!)
黒猫T「ニャー!」(僕は親父の寿司屋を継ぐために板前の修行をするんだ…)
黒ヒゲ幹部「お、お前ラ、伏線があると思わせるようなフラグを立てて回るナ!」

あ、なんか無視されていますね、ワタシ(=記者)。でも、最終回でもありますし、録音もテキスト起こしもうまくいったのならOKということにしましょう。
で、その録音したデモ用の会話って、カフェサンに掲載できます?あ、ダメ?本人たちが嫌がっているの?なんだ、残念…。

合言葉は「モウシワケ」? なんで「申し訳ありません」じゃないの?

さて、各機能のテストはおおむね完了したようですが、今回展示するADQ(Analytics Driven Quality Management:分析型品質管理)のデモ機は、お客様の前でSA(Speech Analytics:音声分析)とQM(Quality Management:応対品質管理)の連携を実演するわけです。そこで、この連携を手っとり早く理解していただけるよう、オペレーターが『申し訳ございません』と話した時の通話をSAでピックアップして、それをQMの評価対象に自動的に加わるところをお見せすることになりました。
そんなわけで、ピックアップのための「キーワード」をちょっくらちょいと設定…と、あれ?またミスターK自ら設定するんですか?

黒猫T「ニャー!」(え、もう終わったの?)
黒子A「イーッ!」(ミスターKがいじると、むちゃくちゃ簡単そうに見えるんだよな)
ミスターK「このぐらいはやってもらわんと困る」
黒子A「イーッ!」(ひぃ~っ!!) 黒猫T「ニャー!」(ひぃ~っ!!)
黒ヒゲ幹部 (笑笑笑) ←注:笑い声で100字を超えないよう、無言で笑い転げている模様

こうして SA+QM連携の設定も、ミスターKが手早く片付けちゃって、作業完了。
「もうしわけ」の後が「ありません」でも「ございません」でも「ないっちゃ」でも、SV(スーパーバイザー)受信フォルダーに自動的に振り込まれるようになりました。

ひととおりの機能が動くようになり、SAとQMの連携も見せられるようになったところで、デモ機の構築作業はほぼ完成。デモ当日に会場でお客様に説明をする営業担当の社員らを呼んで、デモ機の起動方法やデモの手順などを説明しました。

いよいよ最終楽章!! どんな結末が待っているのやら…

さて、出荷の前に、QMの評価項目の修正をはじめとする細かい修正作業の後、ネットワークから切り離した状態でも作動するかどうか、テストしてみます。

ミスターK「NICにケーブルが差さっていれば動くはずだから、Ethernetポートとシステム管理ポートをLANケーブルでつないで確認してみてくれ」
黒猫T「ニャー!」(はーい。LANケーブルを差して…サーバーを再起動して……と)
黒子A「イーッ!」(大丈夫なようであります!正常に動くであります!)
黒ヒゲ幹部「も、もういじるトコ、ない。終ワた!
ミスターK「よし、出荷だ!皆の者、大儀であった!!」

ついに構築作業完了!(ぱちぱちぱちぱち!!)

黒ヒゲ幹部「ま、待て。コレを忘れてル」

  • 【これやって】―WFOデモ機構築
  • サーバーのキッティング こんなの楽勝、楽勝~♥(黒猫)
  • デバイスドライバーとファームウェアの収集 ヨユー、ヨユーっス~♪(黒子)
  • RAID構成の設定 (#゜Д゜)ゴルァ!!一発で終われるように指示しろや!(黒猫)
  • サーバーOS、デバイスドライバーのインストール 知恵と勇気で乗り越えた!(黒猫)
  • アプリケーション(Verint WFO)のインストール バッチ来い、バッチ来いっス~!!(黒子)
  • ライセンス登録
  • Verint WFOの設定
  • 録音機能の確認
  • QM評価機能の設定
  • SA分析機能の設定
  • 総合稼働試験 長い道のりだッた(黒ヒゲ)

黒猫T「ニャー!」(はいはい、あったねー、こんなの。すっかり興味なくなってたけど)

さてと。キッティングの時にとっておいた外箱にサーバーを梱包して、展示会場への送付手続きを済ませて、まずは一安心です。


しかし、まだ本番の「展示会場でのデモ」が残っています。これが目的でサーバーの構築を進めていたのですから、本番でつまづいては意味がありません。そう考えると、おちおち眠っていられないミスターK。イベント当日は朝早く家を出て、気付けば会場に一番乗りしていました。
やがて、サーバー(デモ機)を含む展示機器一式が会場に届いたので、展示ブースの設営をしながらサーバー設置。LANケーブルをシステム管理ポートとEthernetポートに差して、電源オン!!

ミスターK「……………………何…………だと……」

なんと!! 音声再生時に「音声ファイルが見つからない」という旨のエラーが表示……!!
 
ミスターK再生しないじゃないか!ヤバイ、ヤバイ、ヤバイっ!! 開場まであと30分しかないというのに!」
ミスターK「いざとなったら、私がバックヤードに隠れて声色を使うか……↑お電話ありがとうございます↑(←超・裏声)………うおぉぉぉぉぉ!ヴァカなこと考えている場合じゃねえ!」

などと錯乱しながらも、ここは一つずつ問題を切り分けていくしかありません。

ミスターK「えーと、ipconfigはどうなってるのだ?むむっ、IPアドレスがどこにもないだと?固定IP振ってるのに?…あ、もしかして…」

ミスターK「なんだ、録音用のキャプチャーポートとデータ通信用のポートを反対に覚えてしまっていたのか。それなら逆に差せば…ほ~ら、動いたぜ!!」
「Yee~~Haw~!!」(←「汚物は消毒だ~!!」みたいな歓喜の声)

地球のためにできることを考えてみた結果

会場でのセッティングも無事に済み、いよいよ開場。イベントの様子はこちらの記事を読んでもらうとして、ミスターKも説明員の一人として、来場者にADQのメリットや、デモ機で実際のデータの連携の様子をご紹介。
そんな中、この日は非番の黒子Aさんと黒猫Tさんが会場内のブースを訪れました。

黒子A「イーッ!」(おや?ミスターK、マントはどうなさったのでありますか?)
ミスターK「ブースで説明員のロールをアサインされたのでな。指や腕を動かす度にマントが『ブぁっ!!』とひるがえっては、ウザかろうと思って、今日は脱いでおるのだ」
お客様A「あそこのブース!黒いマスクとか全身黒タイツとか…コスプレか何かですかね?」
お客様B「なんだ、アレ?ゆるキャラには見えんな。それにしても不細工だな」
黒猫T「ニャー!」(マスクも脱いだ方がよかったね)
ミスターK「ぐぬぬぬ…」ぷるぷるぷる

午後からのイベントだったので、開場から5時間ほどで終了なのですが、セミナーの講師陣が豪華だったこともあり、展示会場の方はセミナーとセミナーの間の休憩時間に人がどっと押し寄せ、予想外に忙しそうな雰囲気。非番のはずの黒子さんらも、なんだかんだでお手伝いしちゃってます。

ミスターK「しかし、これでまたミッションを完遂できたわけだ」
黒子A「イーッ!」(そうでありますね。さすがはミスターKであります)
ミスターK「いずれ、こんな風に手のひらの上で世界を転がすことも…」

黒子A「イーッ!」(ミスターK!そのグッズ…)
ミスターK「ん、これか?紙風船なのだが、よくできておろう。ア●ゾンで買ったのだが、送料取るようになったもんだから、本体よりも送料の方が高くてな」
黒子A「イーッ!」(そうじゃなくて、その形だと…)
黒猫T「ヴニャーッ!!」

次の瞬間、ミスターKの手の上から地球(←って言っても紙風船)が消え、野生に目覚めた黒猫Tさんが全力で紙風船とじゃれ始めた!!…と思ったら、一瞬で地球が「パーン!」と破裂。

ミスターK「これは何かの啓示なのか?私が世界を統べると地球が滅ぶとか?」
黒子A「イーッ!」(紙風船ではなく、サッカーボールを買えという啓示でありましょう)

んなワケねえだろ、というツッコミを入れたところで、今のミスターKが受け入れるはずもありません。イベントは盛況のうちに終了したものの、ミスターKはぺしゃんこにされた地球(紙風船)の姿が脳裏に焼き付いてしまい、肩を落としながら帰途につきました。

帰社してみると、留守番していた黒ヒゲ幹部が何やら工作中。さすがはエリート工作員。いついかなる時も手を動かすことを忘れません。

黒ヒゲ幹部「できタ……。あ、おかエり」
ミスターK「!!!こ、これは!?」

画像: 黒ヒゲ幹部の背後の壁には、真新しい世界地図が!!

黒ヒゲ幹部の背後の壁には、真新しい世界地図が!!

黒ヒゲ幹部「ダイマクション図法の世界地図。ウルTラ警備隊の指令室にあったので作ってミた」
ミスターK「ウルTラ警備隊だと?地球を守るアイツらの地図だと?ぐぬぬぬ…」
黒猫T「ニャー!」(怒るよね、フツー)
ミスターKカッコイイではないか!超イカしてるぞ、それ!!
黒子A「イーッ!」(え?地球を守る連中ですよ?)
ミスターK「そうだ、地球は守らねばならん。我々の目的は地球を守ること。そのためにも、まずは世界を我が手中に収めて平和な世にせねばな!」
黒ヒゲ幹部「違ウ方向にスイッチ入っちゃったんじャね?」
黒子A「イーッ!」(世界征服という当面の目標は変わってないので、これでいいのでは?)

初めて明らかになったミスターKの真の目的。しかも手段が間違っていますが、まあ、どうせ架空の人物の考えることだし。
この後のシナリオでは「天を指差すミスターKと、見上げる黒子、顔をこする黒猫、ルービックキューブで遊ぶ黒ヒゲ幹部のコマに『Fin.』マーク」って書いてあるんだけど、もう時間ないので省略しちゃいます……って、いいのかな。



さて、7月から5回にわたって掲載した「クロ・クロ・クロ!」は、これでおしまいです。
題材はVerint WFOのデモ機構築のはずなのに、なぜか全編オチャラケのパロディー仕立て。実際の構築はもっとシリアスにやっていますので、その点はご安心ください。さらに週イチ掲載のつもりだったのに、予想外に原稿が膨らみすぎたせいで、ほぼ月イチ掲載になってしまいましたが、その間、多くの皆様に楽しんで(あきれ返って?)読んでいただけたようで、ミスターK以下、いちおう「架空」ということになっている登場人物たちも、まんざらでもなさそうな顔をしていました。
とりあえず、彼らの世界征服の野望は続くことになりましたので、また新たなミッションが下れば再登場するかも知れませんが、この辺でひとまずお別れとさせていただきます。

作戦名は『クロ・クロ・クロ!』
 ~社内の自称"秘密結社"の痛い連中が通録デモ環境を構築したらこうなった~ :完
 

 

黒ヒゲ幹部 (っテゆーか、伏線の"26のひみつ"、まだ回収しきレてねーし)

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