初めまして。サービス部の岩谷です。

2016年10月、IBMが提供するエンタープライズ・クラウド「SoftLayer」がIBM Bluemixに統合され「IBM Bluemix Infrastructure」という名称に変わりました。
IBM Bluemixに統合されたことでどんなメリットがあるのか?そこで、数回に分けて、IBM Bluemixの特長を生かした活用術についてご紹介していきたいと思います。
1回目は、代表的な仮想化環境ソフトウェアである「VMware vSphere」のバージョンアップについてです。

vSphere6.5のリリースが発表されました!

2016年10月19日に最新の「VMware vSphere6.5」のリリースが発表されました。

http://www.vmware.com/jp/company/news/releases/2016/vmware-cloud-emea.html

新しいバージョンが発表された、ということは古いバージョンのライフサイクルが終わりに近づいているということでもあります。
ソフトウェアというのは次々とバージョンアップが繰り返されます。
それに併せて自社のシステムもバージョンアップするべきだろうか?
システム管理者の方には大きな悩みの種の1つだと思います。

古い環境だと何か困るの?

「いま問題なく使えてるんだから、サポートなどなくても問題ない!」という豪快なポリシーをお持ちの方もいらっしゃるかもしれませんが、vSphere 6.xへのバージョンアップによるメリット・デメリットをざっくりと説明します。

バージョンアップするメリット

●新しい機能が使える
 クロスvCenter vMotion(異なるvCenter間でのvMotion)や、新しい認証機能などたくさん
 あります。(詳しくはVMwareのリリースノートをご参考ください)
●既存の機能がパワーアップしている
 長距離vMotionや、仮想マシンの最大スペックが向上している、など
●ゲストOSとして新しいOSに対応
●バグフィックスされる(古いバージョンがサポート外になると、明らかなバグでも直してもらえ
 ないことも!)

などなど。
あと、個人的にはvCenterのアプライアンス版の性能が非常に上がっていることに注目しています。これによって、vCenterのWindows版を選択する必要がなくなった、つまり、アプライアンス版に切り替えることで、WindowsライセンスとDBライセンスを、vCenterの分、節約できるということになります。

バージョンアップするデメリット

●(とても)古いOSがサポート外になることがある
●バージョンアップ作業に伴うお金と時間

バージョンアップしたいけど……。お手軽にはできない事情とは?

「バージョンアップするデメリット」にも記載しましたが、vSphere環境のバージョンアップを検討したときの懸念点の1つとして、「今動いている仮想マシンたちが新しいバージョンのvSphere上で正常に動くだろうか?」というのがあるかと思います。
「せっかくお金と時間をかけてバージョンアップしたのに、仮想マシンが動かなくなった!」なんてことになったら目も当てられません。

クラウドを使ってバージョンアップ後の環境を検証!?そんなことができるクラウドがあるの?

とは言え、新しいバージョンで古い仮想マシンが動くかどうかの検証のためだけに、新しいハードウェアを用意してvSphere環境を構築する、なんてちょっとお金と時間がもったいない気がしちゃいますよね。

そこで「使い終わったら簡単に手放せる環境」、つまりクラウドサービスを利用するのです。

しかしながら、一般的にvSphereを基盤として使っているクラウドサービスというのは少ないです。
AWSやAzure、GoogleCloudPlatformなどメジャーなクラウドサービスではvSphere上で作成したVMをそのまま動かすことはできません(2016年12月現在)。

ところが、クラウド上にvSphere環境を簡単に用意できるクラウドがあるんですよ。

それが「IBM Bluemix Infrastructure(以下、Bluemix)」です。
※ちょっと前まで「Softlayer」というサービス名でした。この名前の方が有名かもしれませんね。

IBM Bluemix Infrastructure上でvSphere環境を簡単に作る

しかし、Bluemixもクラウド基盤としてvSphereではないハイパーバイザー(CitrixのXen)を使っているので、そのままvSphereの仮想マシンを移行することはできません。

そこで登場するのが、Bluemixの「ベアメタルサーバ」です。

「ベアメタルサーバ」というのは、一言で言うと「物理サーバ」です。
クラウド環境の中にあるにも関わらず「仮想サーバ」ではなく「物理サーバ」なんですね。
Bluemixでは、この「ベアメタルサーバ」に、vSphereのハイパーバイザーであるESXiを簡単にインストールできます。オーダー時にOSとして「ESXi」を選択、少々待つだけで完成します。
※IBMからは「最大4時間かかります」と説明されていますが、弊社の経験上1~2時間以下でデプロイされます。

動作検証して安心してバージョンアップ

こうしてできあがった新しいvSphere環境に、今使っている仮想マシンをコピーして(※)、じっくりと仮想マシンの動作検証を行ってみましょう。

そこで正常動作を確認できれば、安心してオンプレ環境をバージョンアップすることができますね!

※仮想マシンの移行には、様々な方法があります。次回は移行方法について書きたいと思います!

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