今年は25企業・団体が受賞!! 毎年恒例のモバイル/IoTソリューションのコンテスト

さる12月2日、MCPC award 2016の授賞式がホテル メルパルク東京で行われました。
MCPC awardは、モバイルコンピューティング推進コンソーシアム(MCPC)が開催する、モバイルおよびIoT/M2M分野の製品・ソリューションのコンテスト。企業や団体からモバイル/IoT関連ソリューションの事例を募り、テクノロジー、バリュー、コスト効果、利用者の評価などを審査して、優れた成果をあげた企業・団体を選出して顕彰しています。

昨年はS&IのThinBoot ZERO Surface モデルが特別賞を受賞しましたが、今年はエントリーしていないので受賞もナシ。手前味噌な紹介ができなくて少し残念ですが、今年は以下の企業・団体が各賞に選出されました。

【ユーザー部門 受賞企業】
グランプリ・総務大臣賞・国立大学法人 福井大学 医学部 救急医学
モバイルテクノロジー賞・株式会社ジャパンセミコンダクター 大分事業所
モバイルビジネス賞 / 審査委員長特別賞・ダイキンHVAC ソリューション東京株式会社
モバイルパブリック賞・国立大学法人 福井大学 医学部 救急医学
モバイル中小企業賞・株式会社スマート・ナビ
特別賞・大阪大学大学院医学系研究科 救急医学
 大阪市立大学大学院医学研究科 救急生体管理医学
 大阪市消防局 救急部救急課
 株式会社DTS WEST
・株式会社みずほ銀行
株式会社三井住友銀行
AI&ロボット委員会特別賞・富士通コネクテッドテクノロジーズ株式会社
セキュリティ委員会特別賞・株式会社サイファーセキュリティ
M2M/IoT 委員会特別賞・東日本旅客鉄道株式会社
奨励賞・高崎市
・株式会社だいこう証券ビジネス
・株式会社やさしい手

【プロバイダー部門 受賞企業】
グランプリ株式会社ソラコム
優秀賞株式会社エージェンテック
・株式会社ソラコム
BizMobile株式会社
ロボット委員会特別賞・シャープ株式会社 IoT通信事業本部
 コミュニケーションロボット事業推進センター
セキュリティ委員会特別賞・(該当なし)
M2M/IoT 委員会特別賞・富士通株式会社
中小企業特別賞・株式会社エム・フィールド
・クリオネット有限会社
海外企業特別賞・Daon Co., Ltd. (アイルランド)
・日本フォーシーエス株式会社 (韓国)
・Plexure Ltd. (ニュージーランド)

いずれも独創的で、実際に上々の成果を収めている製品・ソリューションばかりですが、個人的に印象に残った製品・ソリューションのいくつかを、今回と次回の2回にわたってご紹介します。

指先一本でレンズがでんぐり返って撮影して…それだけじゃあもったいない!

シャッターを押すだけでその場所の風景を前後左右関係なく、見える範囲にあるものを丸ごと撮影する「360度カメラ」。実際にその場所にいるように感じられる写真や動画は、ショールームや施設案内、バーチャル店舗などのコンテンツを作る上で、うってつけの素材です。コンテンツを利用するだけなら、すでに何年も前からGoogleストリートビューなどで体験済みだと思いますが、最近はカメラ本体の低価格化が進み、ただいま人気上昇中。でも、撮影した写真や動画を業務用に編集して活用できるクラウドサービスは、それほど多くありません。

今回、プロバイダー部門で優秀賞を受賞した、株式会社エージェンテックの「Smart360」は、360度パノラマ写真/動画(以下、"360度素材")の空間上に、文字、写真/動画、音声などを貼り付けたRVコンテンツ(=Real Virtuality contents)を簡単に作成できるオーサリング・サービス。コンテンツの編集、公開、管理までのサービスがクラウドで提供されるので、ユーザーは360度素材と、そこに貼り込む素材(文字、写真、動画、音声など)を用意するだけ。Smart360なら専門知識がなくても、高品質なRVコンテンツを簡単に作れるのだそうです。

画像: 指先一本でレンズがでんぐり返って撮影して…それだけじゃあもったいない!

さらに、作ったコンテンツをWebサイトやSNSなどで配信したら、閲覧状況のログやアンケート/予約受付などの情報を細かく収集・分析する機能まであります。
手軽なだけでなく、作れるRVコンテンツのクオリティーもかなりのもの。例えば360度素材の中に動画を貼り込むと、グリグリ動かしても中でウニウニ動くぐらい…じゃ分かりませんよね。でもそんな感じなんですけど、もう少し長い言葉で説明するなら、コンテンツを動かしている最中も貼り込まれた動画がそのままコンテンツの中で再生されるぐらい…、と、まあ、ちょっとすごいんです。
RVコンテンツの制作と活用が手軽にできると分かれば、当然360度カメラが欲しくなっちゃいますよね。記者も自分へのクリスマスプレゼントのつもりで、今まさに某#マゾンのサイトでポチる寸前で…おっと、まだ仕事中でした。

そのほかにも、表示中の視点と見取り図等を連動させるマップ機能、スマートフォンのジャイロ機能に連動して表示範囲を切り替える機能のほか、VRゴーグルでさらなるリアル感を体感できる「VRモード」も…突然ですけど、機器を装着して「〇〇モード!!」と切り替えるのって、なんかヨクない?記者はさっきからもう、ワクワクしっ放しですよ。

話がそれましたが、Smart360で「空間」と「情報」を同時にナビゲートするコンテンツを作れるようになったことで、新しいユーザーエクスペリエンスを提供できた点が高く評価されたようです。
記者はまだ360度カメラを持っていないので、どんなコンテンツを作れそうか、そう多くは想像できないのですが、既に持っている人ならいろいろなアイデアが浮かんでくるのではないでしょうか。Smart360でそれが手軽に実現でき、ビジネスで有効活用できるなら、ぜひ使ってみたいですよね。

スマホのスマホによるスマホのための銀行コンテンツがどっさり!!

スマートフォンにアプリケーションをいくつも入れていると、毎日のように何かが更新されるので、何がいつ更新されたかはあまり気にしていないのですが、ある日、更新されたアプリを起動したら、ずいぶんとカッコ良くなったり、雰囲気が変わったりすることってありますよね。逆に野暮ったくなったり重くなったりすることもあるかも知れませんけど、まあ、そこは今は置いておいてください。

で、スマホのアプリがすごく「良くなった」ことで、今回ユーザー部門の特別賞を受賞したのが、株式会社三井住友銀行。スマホの普及と高機能化によって変化が生じたライフスタイルに合わせ、スマホのアプリやWebサイトなど、銀行業務に関連するコンテンツの拡充と、ユーザービリティーの向上を図ったことで、『銀行』の使い勝手も使い方も変えてしまったところが評価されました。

例えば「店舗・ATM検索アプリ」。同様のコンテンツは以前からありましたが、GPSで店舗・ATMの位置や現在地からの経路を表示する機能は当然として、アプリの中から「ARモード」に切り替えると、スマホのカメラが写している実際の街の景色の中に、店舗・ATMの場所と進行方向を示す矢印が表示されます。
前述のとおり、デバイス+「〇〇モード」で、"オラナンダカワクワク病"になっちゃう記者も、実際にARモードにして最寄りのATMまで歩いてみたのですが、画面の中に[目的地]というフキダシと大きな矢印が出てきたときには、思わず「おぉー!」と小声で感心しました(小声でしたよ)
正面を写すためにはスマホのカメラを視線と並行に向けないといけないので、そのポーズのまま立ち止まる若干の気恥ずかしさを感じましたけど…。そのまま歩くと危険なので、あくまで場所と方向を確認しただけでしたが、地図では迷ってしまう人でも、これならきっとたどり着けますよね。

Webサイトもリニューアル。PC用のサイトでは、「よくある質問」(FAQ検索)のコンテンツが…ん~、これはもう文章で説明するより、↓実画面を見てもらった方がいいですね (手抜きではありません)

入力内容と表示結果をフキダシで囲んだだけなのに、それだけでSNSっぽい親近感と、一般的なFAQ検索とは比較にならないほど分かりやすくなっています。PC用サイト限定の女性キャラも萌えない程度にカワイイし、全年齢対象とかユーザーフレンドリーがうんぬんというか、普通に考えてもブっ飛んでるでしょ、コレ(笑)。昔、銀行ATMの画面内でお辞儀をするキャラクターを見た外国のトレッキー(※)が「日本こそがファイナルフロンティアだ」と言ったそうですが、コレを見ると「惑星ニッポン」の健在っぷりを感じずにはいられません。
※トレッキー:「STAR TREK」(スタートレック)オタクのこと。「ファイナルフロンティア」は劇中で最初に流れるナレーションの一節。

そのほかにも、来店予約システムやスマホでビデオチャット等、「銀行とのコミュニケーションを変える」コンテンツ、口座開設、ネットバンキング、貯蓄、プッシュ通知等、「銀行の使い方を変える」コンテンツ、そして、アプリで提供される幅広い金融サービスで「金融サービスの使い方を変える」コンテンツの三本柱からなる豊富なコンテンツが用意されているのですが、記者もすべてのサービスを試したわけではないので、残りは省略。

スマホで口座を開設して、スマホで最寄りの店舗を探して来店予約もして、窓口で待たずに取引を済ませ、為替や投信の価格をスマホで受信して、外貨預金や投信もスマホから購入して、クレジットカードの利用状況を確認して……と、スマホを軸にした大規模なサービス拡充でしたが、次はどんな風に変わるのかと考えると、また "オラナンダカワクワク病"が発病しそうです。


―つづく

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