2月某日、「テレワーク ICT 協議会」今年最初のワークショップが、S&I 本社で開催されました。

おカタイ団体っぽい名前だけど、コレナンデスカ?

確かに協議会とか委員会とか付く団体って、内容が分からないとピンとこないですよね。

まずは「テレワークICT協議会」の「テレワーク」の部分、café SANDIでも何度か取り上げてきました。在宅勤務や社外からアクセスする営業マンのように、場所や時間にとらわれずにできる柔軟な働き方(ワークスタイル)のことです。"tele"(テレ)と"work"(ワーク)で…

「ICT」はもちろん、"Information and Communication Technology"(情報通信技術 / 情報伝達技術)の略、「ICTを活用しテレワークを推進する団体となります。
画像: 自宅、外出先、電車の中などでも仕事ができる…。テレワークとは、場所や時間にとらわれない働き方のこと

自宅、外出先、電車の中などでも仕事ができる…。テレワークとは、場所や時間にとらわれない働き方のこと

ご存知のとおり、現在、 厚生労働省総務省国土交通省、および経済産業省がテレワーク普及を推進してます。少子高齢化や地方の過疎化、労働力不足、育児や介護で家から出られない等、社会も企業も、そして個人も、いろいろな課題を抱えていますが、システムや運用面の整備、投資コストなど、そう簡単にホイホイ導入できるものでもありません。
そんなテレワークを安心して導入していただけるよう、システムツールやノウハウを提供する企業が集まり、『普及・発展を推進し、企業の課題解決とICTビジネスの促進』 を図ることを目的とした、駅前商店街みたいな業界内のユルい組合とか連合軍、まあ、そんな感じで構成された非営利団体がテレワークICT協議会(以下、"協議会")です。
テレワークICT協議会の活動内容
  • オンサイト(定例会、セミナー等)およびWeb(事例紹介、セミナー告知等)で活動中
  • 各社のテレワークに関わるビジネス活動
  • 各省庁や自治体など、テレワークに関する外部団体との連携
  • 各種情報を横断的に提供することで、より広く知ってもらう場所を提供
  • 参加企業:ICT提供企業 37社、ほか

会員企業各社(以下、"メンバー")は、いずれも労務管理などの"ルール"や実現のためのICT"ツール"、および包括的な"コンサルティング"を提供し、テレワークの導入を強力にバックアップしています。

画像: テレワーク導入による在宅勤務が実現すれば、育児や介護をしながら仕事ができるなど、多くのメリットをもたらす

テレワーク導入による在宅勤務が実現すれば、育児や介護をしながら仕事ができるなど、多くのメリットをもたらす

ここからが本題!今年最初のワークショップが開催されました

お待たせしました。いよいよワークショップの話です。
メンバー各社は、それぞれ提供している有効なICTツールやノウハウ、必殺技とか昇竜拳とかかめはめ波の類を見せたくてウズウズしてます(笑)。同時に、ヨソ様のICTツールやノウハウも見たいんです。自分トコのツールだけでは課題に対処できなくても、メンバー各社のツールと組み合わせれば対応できるかも知れません。そのために、情報を提供するとともに、情報を得るための場が、協議会の「ワークショップ」となります。

画像: ここからが本題!今年最初のワークショップが開催されました

「テレワーク導入ポイントを解説」~テレワークマネジメント

この日最初のセッションでは、「働き方改革に役立つ! テレワーク導入ポイントを解説」と題し、(株)テレワークマネジメントが、テレワークの現状や導入上の課題を踏まえた上で、失敗しないテレワーク導入のポイントを解説しました。
画像: (株)テレワークマネジメントのセッションの様子

(株)テレワークマネジメントのセッションの様子

同社はテレワーク導入のコンサルティングやツール(ソリューション)の販売のほか、講演や行政等へ施策の提案もしている、日本初のテレワーク専門コンサルティング会社。これまで多くの企業に導入支援をしてきた経験と実績から、この日は、ただテレワークの環境や制度を導入するのではなく、『働き方』を変えるための次の四つのポイントを提言しました。
  1. 「いつもの仕事を自宅でこなす」というパラダイムシフト
    もはや来客応対などの物理的な接点が必要な仕事以外は、テレワークで十分対応可能
  2. BPR:業務プロセスの改善/最適化
    業務のIT化、ICTインフラの整備、業務手続の手順の改善など、社外からでも仕事ができるよう業務プロセスを見直す
  3. テレワークは他人事ではなく「自分事」だという意識改革を
    テレワークが一部の人のための他人事だと思っていると一所懸命になれず、制度拡大の妨げになるので、自分へのメリットも考えて「自分事」にしてしまう
  4. テレワークで働く社員の可視化
    目の前にいない社員の働きも常に管理・把握できるように工夫
つまり、テレワークを導入すれば生産性が上がるのではなく、導入をきっかけにBPRや業務のIT化が進む。さらに社員の意識改革などを経て『働き方』が変わり、初めてさまざまなメリットが生まれる。カンタンではありませんが、一番カンジンなことなんですよね、きっと。

『働き方改革週間 2016』実施報告 ~日本マイクロソフト

続いて、日本マイクロソフト(株)(以下、"マイクロソフト")から、同社が昨年10月に833の賛同法人とともに実施した『日本マイクロソフト働き方改革週間 2016』の実施報告がありました。
画像: 左)日本マイクロソフト(株)のセッションの様子 右)同社が提供しているパンフレット『はじめようテレワーク マニュアル』

左)日本マイクロソフト(株)のセッションの様子
右)同社が提供しているパンフレット『はじめようテレワーク マニュアル』

『働き方改革週間』は、マイクロソフトが賛同法人と連携して毎年実施している、ワークスタイル変革に向けたさまざまな活動。テレワーク導入で働き方を変えようとする企業のために、賛同法人各社が製品、サービス、サポートなどを提供して応援するというもので、2011年の開始以来、回を重ねるごとに賛同法人が増え、2016年には833法人に達しました。

《主な実施内容》
  • テレワークの"How-To"を解説したパンフレット『はじめようテレワーク マニュアル』の提供
  • テレワークに最適な「Office 365」の3か月間の無償試用(電話サポート付き)を提供
  • テレワーク向けデバイスのプレゼントや無償貸出
  • テレワーク関連の勉強会の開催
  • テレワーク導入オフィスの「見学ツアー」やコワーキングスペースの提供、など…
また、賛同法人のテレワーク推進担当者、テレワーク実践者、そして日本マイクロソフトの社員に実施したアンケート調査の結果も発表。82%が働き方改革週間への賛同を前向きな活動になったと評価し、76%がテレワーク推進の一助となったと回答しました。 その他、テレワーク未導入企業が挙げる導入上の課題や、テレワーク導入を阻害している要因についてのアンケート結果も発表され、テレワークのリアルな現状に迫りました。

※アンケート結果の詳細は、マイクロソフト公式ブログをご覧ください。

「働き方改革応援DAY!」活動報告 ~日本ヒューレット・パッカード

日本ヒューレット・パッカード(株)(以下、"HPE")からは、昨年11月にテレワークICT協議会と共同開催した「働き方改革応援DAY!」の活動報告がありました。
画像: 日本ヒューレット・パッカード(株)のセッションの様子

日本ヒューレット・パッカード(株)のセッションの様子

「働き方改革応援DAY!」は、テレワークに関心を持つ企業の関係者を対象にした情報提供イベントで、協議会メンバーによるセミナーと展示会、そしてHPE本社の「オフィスツアー」が催されました。聴講者・来場者とも、既にテレワークの具体的な検討をし始めているケースが多く、さらに単に自社に導入するだけでなく、働き方改革やテレワークをビジネスにつなげたいと考える企業が増えているとのことでした。
また、HPE社内で実施されてきたワークプレイス変革の変遷も紹介されました。かつて横河HP(YHP)時代の本社工場があった東京・八王子には、今でもHPEのオフィスが残っていることから、この周辺に家を買った社員も多いのだそうですが、その後本社は東京の東側へと移転し続け、現在の江東区大島(錦糸町)の本社までの通勤には往復5時間近くもかかる社員もいるのだそうです。5時間もあったらいろいろな仕事ができるのに、もったいない…ってことで、HPEは「オフィスがあって、そこに仕事がある」という環境ではなく、どこでも働けるよう「働く場所」を変える「ワークプレイス改革」を掲げ、推進していったそうです。
例えば、HPE本社オフィスのフリーアドレス化は、その最も代表的な施策でしょう。約5,000人の本社勤務の従業員のうち、約1/4の1,250人が固定席を持ち、残り3/4に割り当てられたフリーアドレス席が1,250席。つまり、全従業員の半分の2,500席しか用意されていません。しかし、本社ビルそのものがワークプレイス改革実現のために建てられており、カフェテリアスペースの有効利用、料理のトレイとPCが並べておけるサイズのテーブルや、さらにはトイレで用を足すときにPCを平置きできるスペースなど、オフィススペース以外でも場所を気にせず自由に働けるよう、すべて計算ずくで設計されているのだとか…う~ん、さすがです。
HPE本社ビルは2011年の東日本大震災の直前に竣工し、移転後すぐに地震が直撃。しかし、既にセキュアなWi-Fi環境やコラボレーション機能などを活用したテレワークが根付いていたため、震災直後も社員は出社せずにそれぞれが自宅等で仕事をすることで、会社機能を止めずに、業務への影響も最小限に抑えられたのだそうです。HPEがテレワークを勧めるのは、その経験から、地震でも会社機能を止めない自信が持てたからだそうですが、「一度HPE本社の様子を見てもらえればお分かりいただけるはずです」と、これまた自信満々で締めくくってくれました。

その他の会員企業も、自社ソリューションを"チラ見せ"

また、短い時間ではありましたが、この日のワークショップに参加した協議会の会員企業各社が提供している、テレワーク環境実現のためのソリューション紹介や企業紹介もありました。


全国3万店舗でプリントアウト。24時間営業で開いててよかった!!

シャープビジネスソリューション(株)
クラウド上にアップロードした文書を、PC、スマートフォン、タブレットなどで呼び出し、コンビニにあるマルチコピー機でプリントアウトする、法人向けの「ネットワークプリントサービス」を紹介。アカウント/ログ/データ管理ができる管理者機能や、印刷料金を企業へ一括請求するオプションを用意。北海道から沖縄まで全国3万店のコンビニ(ほとんどが24時間営業)で「いつでもどこでも」印刷できる利便性をアピールしました。


実際に運営してるから分かる、働き方改革実現のポイントを伝授

(株)ヒューマンファースト
大阪と東京でコワーキングスペースやシェアオフィスを運営し、小さく小回りの利く組織を実践しながら、働き方改革のコンサルティングをしている企業。同社が手掛ける、企業における『採れない/辞めてしまう/育たない』という採用/定着/戦力化に関する課題解決への一貫した支援体制の概要について説明がありました。


テレワークに役立つ2つのソリューションを紹介

メディアマート(株)
営業・技術支援のアウトソーシング事業、とりわけHPE製サーバーの構成・見積もりを幅広く手掛けているほか、クラウドサービス(IBM Watson)、アナリティクス(IBM SPSS)も提供している企業。今回は、テレワークに役立つ、クラウド型PBXとシングルサインオンのクラウド統合認証基盤を紹介しました。


画面を隅から隅まで録画して不正アクセスを締め出し

(株)松尾商店
松尾商店は、自ら「いちおうIT企業です」と前置きしたとおり、セキュリティーとクラウドサービスを提供する企業。この日は、セキュリティーソリューションとして、同社が提供する画面録画ソリューション「Ekran System」を紹介しました。ローカルPC、リモートPC、仮想マシンなどの画面を隅から隅まで、つまり、画面の遷移やキー入力の内容、ブラウザーのアドレスバーに表示されたURLなど、すべてが録画されてDBに保存されることで、不正操作の抑止となり、システムやセキュリティー対策を改善できる効果を説明しました。

画像: 会員各社が、自社のソリューションや事業内容を説明。 左から、シャープビジネスソリューション(株)、(株)ヒューマンファースト、メディアマート(株)、(株)松尾商店

会員各社が、自社のソリューションや事業内容を説明。
左から、シャープビジネスソリューション(株)、(株)ヒューマンファースト、メディアマート(株)、(株)松尾商店

あれっ? S&I は何やってたの??

あ、もちろんS&Iのセッションもありましたよ。uniConnectThinBoot ZEROを紹介しましたけど、café SANDIでは結構何度も紹介しているので、今回は省略ということで。
あ、でもThinBoot ZEROのキャンペーンが今月いっぱいなので、お時間あればぜひお立ち寄りください(笑)。


そういうわけで、テレワーク導入に関する情報公開・情報収集の場として開かれたワークショップでしたが、このワークショップは毎年数回ずつ開催されています。
次回開催日は未定ですが、協議会の会員以外でも参加できますので、テレワークの導入に興味ある企業の皆様は、ぜひご参加ください。

※次回以降の開催は、テレワークICT協議会のサイトでご確認ください。

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