とにかく暑い7月20日と21日。夏真っ盛りの日差しに負けない熱いイベント「SoftBank World 2017」が開催されました。今回のテーマは「情報革命が導く、新たな世界」
いやはや本当に、新たな世界を垣間見せてもらいました!
ということで、今回のイベントレポは、とても1回では書ききれないので、3部作でお届けします。

Part.1に、ソフトバンクを紹介するのには理由がある!?

SoftBank Worldは、ソフトバンクとソフトバンク コマース&サービス主催のイベントです。法人を対象にしており、2日間で80もの講演があり、多い時には同時に9つの講演が行われます。興味がある講演が被るので、分身の術を使い!と思うのですが、多くの会場でキャンセル待ちが出るほどの盛況ぶりで、分身してもきっと入れません。

S&Iの講演も早々に予約で満席、立ち見多数となりました。ありがとうございます!
さっそく、その内容をお伝え……といきたいところですが、詳細はPart2で詳しく。焦らしているわけではないのですが、先にご報告したいことがあるのです。

実は、4月3日付で、S&Iの株式の43.5% (議決権ベース)をソフトバンクが取得、ソフトバンクはユニシスに次ぐS&Iの大株主になったのです。ということで、Part.1は、まず、ソフトバンクの紹介をさせていただきます!時代の先行きとともに、場の空気も読んでいきたいと思っています。(笑)

スティーブ・ジョブズはスマホを作って10年。世界は大きく変化した

ここで紹介するのは、2日目に行われた基調講演です。
2時間半のリレーセッション、しかも途中は海外ゲストのトークと聞いたとき、正直「起きていられないかも……」と思っていました。ところが、実際に始まってみると、ノンストップの2時間半は、眠くなるどころか、一言一句を聞き漏らすまいと、ずっと集中。それほど充実した内容だったのです。これは奇跡です!

最初に登壇したのは、ソフトバンク代表取締役社長兼CEOソフトバンクコマース&サービス代表取締役会長、宮内謙氏。スティーブ・ジョブズ氏がiPhone発表当時に「時として革命的な商品が誕生し、あらゆるものを変える」と言ったのは、まさに今だと、さまざまな事例を上げて裏付けていきます。その一部をご紹介します。

注目を浴びているテスラは、大きなスマホのようなもの。
airbnbは、創業から10年で191か国、6.5万都市に広がり、客室数で一流ホテルを抜き去った。
UBERは2009年設立。75か国、626都市に広がり、交通インフラに衝撃を与えた。

スマホの登場で私たちの生活が一変したのは誰もが知る事実ですが、改めて事例を聞くと、その変革の大きさを認識します。
「テクノロジーが勝敗を左右する時代がやってきている」
力強い言葉に、大きく納得したのでした。

ソフトバンク社内で起こっている業務改革に驚愕!

時代の変化と構造改革について大局的な話をした後は、ソフトバンク社内で実際に取り組んでいる業務改革を紹介していく展開です。「成長戦略をどう動かすかがテクノロジーと密接に関係している」という発言の裏付けになるのですが、そのプロジェクト数に驚き!
社内のAIテクノロジー活用例は40件、RPAプロジェクトは300件にも及ぶそうです。

・ネットワーク保守におけるAI活用で、23分を2.5分に
24時間365日保守を続けると、夜間呼び出しを避けることができず、正直キツイ…という発想から、AI活用を決断。
以前は、アラームを目視確認した後に原因を特定、対応手順を検索する、という手順で23分かかっていたとのこと。ところが、Watsonでの判定を導入したことで2.5分に短縮。なんと、10分の1!

・ES(エントリーシート)の評価判定にAIを活用し、680時間を170時間に
人事部に送信されてくるESは、1人当たり600文字×2問。これを人の目で読むと膨大な時間がかかるうえ、人により判定基準がバラつくことも。そこで、AIを活用して自動判定することを発案。
Watsonを導入し、判定基準を満たしているかを自動判定させたところ、680時間かかっていた作業を170時間に短縮。削減できた75%は、本来の採用業務にあてられます。
何より驚いたのは、この開発を行ったのは、一人の女性。しかも、AI技術者ではないそうです。

・見積書の作成にAIを活用し、15分を3秒に
ソフトバンクでは、IT関連製品を約40万点扱い、簡易見積もりを1日750件作成しているそうです。この膨大な数に驚きですが、時間も驚き。なんと、年間46,200時間を要していました。これをAIがメールを読み取り、RPAで見積書を自動作成。担当者が確認して送るように変更。これにより、1通当たり15分かかっていた見積作成作業が3秒に短縮。いくらなんでも、3秒は早すぎでは!

注目の海外企業のトピックからも目が離せなかった

次に登壇したのは、海外企業の面々。当然、英語で話をするのですが、同時通訳器を配布されているので、しっかり聞いてきました。中でも面白かった企業を2つ、ご紹介します。

・WeWork
たった数年で、世界15カ国、49都市、156拠点に広がった進化形レンタルオフィスを提案する企業です。スマホで完了できる予約システムを備えており、「明日、香港で会議をしたい」と思えば、すぐにスマホで予約を完了できます。
企業同士が一緒に成長していくことを重視し、コミュニケーションが生まれやすいオフィスデザインや、しかけをしているところも急拡大の一因です。

画像: Co-Founder & Chief Creative Officer ミゲル・マケルヴィ氏

Co-Founder & Chief Creative Officer ミゲル・マケルヴィ氏

・Cybereason
AIを活用したサイバー攻撃対策プラットフォームを提供するCybereasonからは、ビックニュースが!99%のランサムウェアからWindows PCとサーバーを守るソフトを無料開放するとの発表がありました。

画像: cybereasonのCEO&Co-Founderリオ・デヴ氏

cybereasonのCEO&Co-Founderリオ・デヴ氏

通信速度単位kbpsの激遅NB-IoTが広げる可能性

今やビヨンドキャリアとも呼ばれるソフトバンクですが、本業である通信分野でも躍進が続きます。発表を行ったのは、ソフトバンク株式会社 専務取締役兼テクノロジーユニット統括 宮川潤一氏。

ソフトバンクがすでに提供しているCat-1に加え、今、準備を進めているのがCat-M1とNB- IoTです。来年の1~2月には利用できるのではないかと予想しているそうですが、特に注目したいのが、NB- IoT。3Gでも下り速度が10Mbpsを軽く超えている時代に、あえて28kbpsの速度の遅いサービスを投入してきました。繰り返しますが、単位が「キロ」です。

この速度の遅さには理由があり、これまで電波が届かなかった場所でも通信できるようになります。たとえば、エレベーターの中やトイレ、駐車場の中でも使えるということ。これで、大きな地下駐車場で迷うこともなくなるかも?

もちろん、現在の4Gの進化形5Gも準備が着々と進んでいます。今の100倍の収容数があり、エネルギーは10分の1、速度は10倍という超高速・高接続となるそうです。

行動パターンがますます丸見えに!?進化するIT戦略

講演のトリを担当するのは、ソフトバンク株式会社 代表取締役副社長 今井康之氏。デジタルマーケティングの一歩先についての話でした。

今までは、どこに広告を出稿すればよく見られるかは分かっても、そこから来店につながったのかを理解することはできませんでした。ところが、今後は来店者の行動をさかのぼって調べ、購入の経緯を可視化することができるようになります

ソフトバンクで実験的にキャンペーンを行ったところ、クリック率が高い媒体よりも、クリック率が低い媒体の方が閲覧後の来店率が高かったという意外なデータが出てきたとのこと。これまでの広告出稿の基準は大きく変わるのかもしれません。
他にもさまざまなマーケティングサービスが始まっており、どのサービスをどう活用するのかによって、これまでの販促費の使い方が変わる予感がしました。

それにしても、経緯をさかのぼって可視化するなんて、なんでもお見通しの時代が来てしまいました。何だか、ちょっと怖いです。あんなことや、こんなことも、ばれてしまうなんて…。

ますます進化を続けるソフトバンクは、私たちの生活を便利にし、企業を強力にバックアップすることは間違いないようです。果たして、時代の進化はどこまで行くのか…。楽しみでもありますが、しっかりついていく覚悟が必要だと思った次第です。

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