AIを搭載した接客ロボットZUKKUが注目を浴びています。S&Iは、このZUKKU普及の鍵のひとつとなるIBM Watson®︎(以下、Watson)の学習データ作成で協業することとなりました。
そこで今回は、ZUKKUの生みの親である株式会社ハタプロの代表取締役 伊澤諒太さんとS&Iの佐々博音が対談。
手のひらサイズのZUKKUの機能と個性、可能性について熱く語り合いました。
あまりに熱いので、前後編でお届けします。*

画像: 右:株式会社ハタプロ 代表取締役 伊澤諒太氏 左:エス・アンド・アイ株式会社 コグニティブソリューション統括部長 佐々博音

右:株式会社ハタプロ 代表取締役 伊澤諒太氏
左:エス・アンド・アイ株式会社 コグニティブソリューション統括部長 佐々博音

手のひらサイズのフクロウ型接客ロボットZUKKUとは?

ZUKKU(ズック)は、AIやIoTに強みを持つベンチャー企業ハタプロが開発を手がけた接客ロボットです。手のひらサイズでありながら、マイクとスピーカー、画像認証センサー、バッテリーを内蔵し、リアルタイムにクラウド上のAIと連携。付属するデジタルサイネージ(タブレット)に顧客に合わせた商品を提示する一方で、マーケティングデータを取得するという2面性を持っているマーケティングに強いロボットです。

画像: 手のひらサイズのフクロウ型接客ロボットZUKKUとは?

イメージが一致し、スピーディに協業が決定

― ハタプロさんとS&Iが協業することになったきっかけは何ですか?

佐々
IBMさんの紹介でしたよね。

伊澤さん
そうですよね。Watsonを搭載したサービスロボットがまだ少ない中、ZUKKUは小さいながらWatsonが稼働しているという点に注目していただき、拡大が期待されていました。そこで、弊社とS&Iさんが組めばより利用が加速するのではないか? ということでご紹介いただいたんでしたね。

佐々
当時のZUKKUはすでにWatsonと連携していたんですが、その後の展開には、より深い知見が必要になってくるという段階。そこについてはS&Iが得意とする分野ですし、これまでのノウハウを活用していただければ、すごくキャッチーなものになるのではないかと思い、「ぜひやりましょう」となりました。

伊澤さん
すごく早かったですよね。実は最初、S&IさんはソフトバンクさんとIBMさんという大企業が株主の会社ということで、進めるには時間がかかるのかなと思っていたんです。当社のスピード感に合わないのではないかと...。ですが、簡単な説明でサービスの本質を理解していただいて、非常に前のめりに「これもできるね、あれもできるね」という感じだったので、「これなら楽しく仕事できそうだな」と思ったんです。

佐々
そうだったんですね。私が最初に感じたのは、ハタプロさんは非常にベンチャー感が強くてスピードが早く、「どんどん物事を前に進めているな」と思いました。話が絶えないですし、何よりZUKKUへの愛情が伝わってきたんです! そして、ZUKKUをデバイスとして訴求するのではなく、ひとつのソリューションとして AIを含めてお客様に拡販していこうというところに好感を持ったんですよ。

最小最軽量で愛らしい見た目に意味がある

― ZUKKUの特徴を簡単に教えてください。

伊澤さん
AIにつながって、接客などのサービスができるロボットとしては、ZUKKUが最小、最軽量だと思います。

画像: 最小最軽量で愛らしい見た目に意味がある

佐々
そうですね。小さいからどこにでも置けます。それによって、いろいろなニーズにつなげることができるんですよね。情報発信もそうですし、マーケティングデータの取得もそうです。

伊澤さん
はい。さらにZUKKUはロボティクスっぽくない、生き物のようなデザインにしているので、接客を重視している店舗でも活用できる点は大きいと思っています。

佐々
人検知センサーがついていて、人が来たことを検知して話しかけるというのをこのサイズで実現していることは、実に素晴らしいことですよ。顔を見て性別や年齢判別し、それによって対話シナリオを変えられる。人との接点をサポートするのに、この外観は欠かせない要素だと思います。

AIスピーカーと違い:みずからお客にアプローチできる

― 人との接点を持つAIという意味ではAIスピーカーがありますが、違いは何ですか?

伊澤さん
AIスピーカーは自ら接点を持つことはなく、人が話しかけて始めて反応するものです。でもZUKKUは、人を検知したら、「何かお困りごとはありますか?」とか、「あなたのおすすめはこれですよ」という風に自分から提案できるようになっています。それを音声だけでなく、ディスプレイの画像でも案内できるので訴求効果は大きくなります。

なおかつ、お客さんに対してどういう提案をしたのか、それに対してお客さんがどう反応したのかという付加価値データを管理者にマーケティングデータとして送信できるところも大きな特徴です。

佐々
この領域は、これまではスタッフが見て感じてきたノウハウでした。この時間帯に女性の方がよくここの商品を手に持っている。そして、買ったのか、買わなかったのか。でも、それを数値化するのは難しく、これまでは捨てていたデータなんですよね。でも、ZUKKUであればシステムで残すことができる。それによって、ラインナップをどうするか、陳列をどうするかといった、その後のマーケティングに活用できるようになるんです。

伊澤さん
そう考えると、ビジネスに特化させたAIスピーカーの進化版のような位置づけと言うとわかりやすいかもしれないですね。AIスピーカー的なものを使って、商売をするということに特化した設計がZUKKUの裏で動いていて、クラウド上の機能もセンサーもしっかり設計されているので、これらが可能になっているわけです。

佐々
さらに、お客様との対話を含めてカスタマイゼーションができ、顧客とシームレスにつなげることができるという点も、ZUKKUが広い用途で活用される理由なんだと思います。

接客ロボットとの違い:自然体でいることで正しいデータを収集できる

― では、他の接客ロボットとの違いはどこでしょうか?

伊澤さん
人型ロボットで接客をするケースはありますが、今はロボットを設置すると、店舗よりもロボットが目立ってしまいます。「ロボット様がいるぞ!」という感じになってしまって……。最初はそれでも集客できるのですが、実は一時的なものになりがちで、ロボットが飽きられたら終わりなんですよね。でも、ZUKKUの場合、店舗や商品が主で、ZUKKUはあくまで副の存在。店舗に自然にとけ込みながら価値のある情報を提供し続けることが大切だと考え、あえて小型に設計しています。

佐々
確かに、大型のロボットを設置すると、それと接することがメインになりますね。そうなると、企業が取りたい本質的なデータが取得できなくなってしまう。必要なデータを取得するには、自然体のままでいてもらうことが非常に重要なんです。その意味では、ZUKKUがポンッとおいてあっても違和感はありませんし、人が来ればセンサーが反応して首が動いたり話しかけたりするので、しっかり気づいてくれる。仰々しくないので、普通にお買い物している中で見つけて、自然に買い物ができるから本来取りたいデータの取得が可能です。このサイズ感とか、ロボットらしくないからこそ、他のロボットにはできない本質的な仕事をしてくれることにつながっているんじゃないかと思います。

画像: 接客ロボットとの違い:自然体でいることで正しいデータを収集できる

伊澤さん
今のZUKKUは、首が動いたりお腹のLEDを点滅させたりしています。この首が回るのも特注部品を独自開発して作っているので、ギーギーとモーターの音がしないようにしているんです。今後はさらに、羽をパタパタさせたり、自ら動いたりといったようなフロント側の可能性の拡張というところも手がけていきたいと思っています。
後は、データの利活用というところに非常に大きな可能性を感じているので、そこはS&Iさんと協力しながら、両者でよりよい形を一緒に作っていくことで、さらに新しい可能性がうまれるのではないかと思っています。

人による接客との違い:人をサポートして業務を軽減。人がやるべき仕事に注力できる環境を作る

― 人が接客することとの違いはあるのでしょうか?

伊澤さん
実は、人が行っているサービスをZUKKUが完全に置き換えるということを想定していないんです。どちらかというと、人間と一緒に働いて、人ができる仕事を拡張させていくという方に興味がありますね。

佐々
人不足で悩む産業などでは、ZUKKUがいることで人をサポートし、本来、人がやるべき仕事に注力できるようになるといいですよね。しかも、ZUKKUは24時間365日稼働してくれます。人だったら大きなコストがかかる領域でも、ZUKKUがいるだけで勝手にやってくれてデータ処理してくれるわけですから、このメリットも大きいですよ。

伊澤さん
後は、すでに自治体で試みがスタートしているのですが、多言語で対応させることも魅力かと思います。カウンターなどに設置して、その地域の観光客に対しての多言語で案内できるのは、人では難しかったことかもしれません。

前半まとめ

小さく、周りの環境に溶け込むからこそ本来の働きをするZUKKUは、これまでのロボティクスでは不可能だった「自然さ」や「親和性」を実現し、人が求めるロボット本来の役割を果たす存在と言えそうです。
続いては、実際にZUKKUが活躍している場を紹介しながら、今後、どのような活用が考えられるのかを紹介します。そこにあるのは、ZUKKUが作る未来です。

画像: 前半まとめ
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