今年2月に公開した スティックPCの記事 が、 ドスパラさん の公式ツイッターで拡散していただいたおかげで、café SANDIで過去最高の閲覧数を記録しました!
人気店のツイートの反響の大きさを改めて実感するとと同時に、記事公開直前に発表されたCherry Trail搭載の新型スティックPCのネタも書きたいなぁ…などと考えていたある日、偶然か神の黙示か、早くも再びスティックPCの記事を書く機会が訪れました。

前回は記者が個人購入したスティックPC(ドスパラのDiginnos Stick DG-STK1B)のレビューでしたが、今度は社内で実際に下された、スティックPCを使った電子看板(デジタルサイネージ)制作ミッションのお話です。

指令:スティックPCで電子看板を作れ!

前回の記事の公開後、それを読んだS&Iの社員の一人から「ドスパラのスティックPC、買っちゃったよ」と報告を受け、それなりに役に立ったのかな…なんて、嬉しいやら恥ずかしいやら、ニヤケ顔が止まらぬ記者でしたが、その裏で、発表されたばかりのCherry Trail搭載の新型スティックPC 『Diginnos Stick DG-STK2S』 に心奪われ、「欲しい、買いたい、使い倒したい」という物欲と、「お寒いフトコロ、既存のDG-STK1Bの存在、他にも仕事が山積み」という理性が、Uの字テーブルを挟んで刺すか刺されるかのせめぎ合いをしているかのような、悶々とした日々を送っていました。そんな記者の心理状況などお構いなしに、社内ではとある計画が進んでいたようで、ある日上司から指令が…。

上司:「ウチの会社を紹介する数分程度のプロモーションビデオ(PV)を作ることになった。エントランスにモニターを設置して、それ流したいので、例のスティックPCで電子看板を作ってくれ」
(ぁ~?スティックPCのことばかり考えてて忙しいってえのに、スティックPCで電子看板だぁ~?バカも休み休み言っ……え?あ…いいのか…)
記者:「やらせていただきます!」

デジタルサイネージに必要なものって?パワポでもイケるのかな?

きっと「寝ても覚めてもスティックPC」だった記者のため…いや、たぶんうわの空で仕事が手につかない記者の目を覚ますために、上司がスティックPCの活用を考えてくれたのでしょう。きっとそうでしょう。もう、そういうことにします!
でも、電子看板なんて作ったことがありません。イベント等で流すPowerPoint(パワポ)のスライドショーなら経験ありますが、それ以外にはなかったので、まずは何が必要なのかを調べて、リストアップしてみました。

  • ハードウェア
    • スティックPC
    • ワイヤレスキーボード(タッチパッド付き)
    • 大型モニター
  • ソフトウェア
    • 電子看板専用アプリ
    • PowerPoint Viewer
  • その他
    • モニタースタンド、または壁掛け金具
    • 電源分岐タップまたはPDU
       

まずスティックPCですが、前回の記事で記者が「Cherry Trail版が出た」と騒ぎ立てた影響か、ドスパラの 『Diginnos Stick DG-STK2S』 を上司が即決。Atom x5-Z8300搭載の実力が楽しみです。 マルチトラックパッド付きのマイクロソフト All-in-One Media Keyboardとのセットで税込み2万円強 だったので、キーボードも一緒に購入したそうです。記者が自宅でごろ寝しながら使っているキーボードに比べると、はるかにまともなキーボードに見えました。まだこのころは…。
ソフトウェアは、市販の電子看板専用アプリも検討しましたが、短い時間では各アプリの比較ができず、また、当初はそれほど高度な処理を必要としないとのことだったので、ひとまず PowerPoint Viewerで間に合わせることにしました。無料ですし、動画も再生できますしね。

画像: 左)今回導入した、Cherry Trail世代のインテルAtomプロセッサーを搭載したスティックPC、Diginnos Stick DG-STK2S 右)マルチトラックパッドと一体化された、マイクロソフト All-in-One Media Keyboard

左)今回導入した、Cherry Trail世代のインテルAtomプロセッサーを搭載したスティックPC、Diginnos Stick DG-STK2S
右)マルチトラックパッドと一体化された、マイクロソフト All-in-One Media Keyboard

できるだけ大きく、できるだけ安く…。相反する条件下でのモニター選び

大型モニターは、設置場所が屋内であることや、撮影するPVの解像度、タッチパネル機能が不要などの条件から、業務用モニターではなく、価格重視で家庭用の液晶テレビが選択されました。まあ、スティックPC本来の利用シーンを考えれば、別におかしな組み合わせではありません。

  • 上司「理想としては60インチぐらいは欲しいね。いくらぐらいかな?」
  • 社員A「比較サイトで調べてみたら、60インチで16万円ぐらいからです」
  • 上司「ちょっと高いなあ~。10万以内で買えないかな…」
  • 社員A「あ、55インチなら国内メーカーで10万円切ってるモデルがありますよ」
  • 上司「55インチと60インチって、大きさにどれぐらいの差があるんだろう?」
     

その疑問はもっともです。製品仕様をネットで調べれば分かるのですが、電卓叩いた方が早いときもあります。

対角線は三平方の定理から『√(幅2+高さ2)』で求められますが、モニターの画面サイズは一般的に対角線の長さしか表示されていません。対角線は「60型」なら60インチ、「55型」なら55インチです。
※日本では計量法によりカタログや仕様書等にSI単位系以外の単位を掲載できないため、「##インチ」が「##型」等に置き換えられます。

現在のワイドモニターのアスペクト比(幅と高さの比率)は「16:9」ですので、対角線を次の式に当てはめると、画面の幅と高さを計算できます。
★アスペクト比が「幅16:高さ9」の場合、幅=16×√対角線^2÷(16^2+9^2)、高さ=9×√対角線^2÷(16^2+9^2)
※アスペクト比が「16:9」なら、「÷(162+92)」を「÷337」に固定した方が、電卓で計算しやすくなります。

上の式を使って「60型」と「55型」の幅と高さをそれぞれ計算すると、次のような値になります(端数は四捨五入)
 60型:幅52.3×高さ29.4インチ (約1,328×747mm)
 55型:幅48.0×高さ27.0インチ (約1,217×685mm)
ただし、これは液晶パネル自体の大きさであり、液晶の表示領域と同一ではありません。

どちらを選ぼうか悩んでいる同僚に、聞こえるように一言…「差は幅11cm、高さ6cm…」(ぼそっ)

 社員A「幅が11cm違うそうです」
 上司「11cmなら、うまい棒1本分?それで6万円も差が出るの!?」
 社員A「なんか、55インチでもいいんじゃないでしょうか」
 上司「うん。いいと思う」

スティックPCとつなぐからって、うまい"棒"を単位に使わなくても……。
とにかく、こうして「55型」の液晶テレビを購入することになりました。

設置工事はプロにおまかせ。白いただの壁が劇的に変化!

モニターの選定と同時に、モニターの設置場所と設置方法に関する検討も進められていました。
前述のとおり、モニターはS&Iのエントランスに設置するのですが、このプランは実は前述のPVの作成以前からあったらしく、どこか殺風景なエントランスをもう少し明るく、さまざまに情報を発信するモニターを設置してはどうか、という発想から始まっていたそうなのです。
予算や人手などの問題で半年以上棚上げされていたのですが、会社のPVを制作することが決まり、このタイミングで設置することにしたのだとか。

確かに、エントランスは少し寂しい感じがしていました。賑やかしのために 『シン・レイちゃん』 の大型パネルを運び込んだのですが、モニター設置予定の壁面には製品紹介のパネルが1枚あるだけでしたから。

画像: 左)大型モニターを設置する場所。これはずいぶん前から決定済みだったらしい 右)実際の設置場所となる壁面。製品紹介のパネルが1枚貼られているだけの、何の変哲もない白い壁

左)大型モニターを設置する場所。これはずいぶん前から決定済みだったらしい
右)実際の設置場所となる壁面。製品紹介のパネルが1枚貼られているだけの、何の変哲もない白い壁

そんな壁面に大型モニター(テレビ)設置用の取付金具、そしてモニターとDG-STK2Sに電源を供給するアウトレット(コンセント)を備えた新たなデザイン壁の製作は、 猿人さん に依頼。イベント出展時に、いつもブース全体のマネジメントやデザイン・造作などでお世話になってます。今回は、費用を抑えながらも、S&Iブルーで良い感じの壁を、とお願い。

そして、ある日の終業後、施工にやってきたと思ったら、数時間後にはもう完了していました!

【BEFORE】

画像1: 設置工事はプロにおまかせ。白いただの壁が劇的に変化!

なんということでしょう、殺風景だった壁が…

【AFTER】

画像2: 設置工事はプロにおまかせ。白いただの壁が劇的に変化!

真っ白で殺風景だった壁の前には、床から天井まで突き抜ける青いモノリスのようなオブジェクトが出現。その上部には大型モニター(テレビ)が固定されていて、モニターを支える金具類や、電源のアウトレットなどが取り付け/組み込まれています。

さて、モニターの裏側にはDG-STK2Sを……おっと、実は工事が終わった時点でスティックPCの設定もひとまず完了していたので、実際にモニターに接続したときの写真も撮れたわけですが、DG-STK2Sの設定・インストールの話は、壮大なスケール!?でお届けしたいので、次の機会に。

画像: 設置したモニターの裏側。スティックPCはぶら下がっているのではなく、面ファスナーでモニター背面に固定されている

設置したモニターの裏側。スティックPCはぶら下がっているのではなく、面ファスナーでモニター背面に固定されている


―次回、「構築編」につづく

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