さる9月2日、日本IBMの協力により、テレワーク導入に際してのコミュニケーションとセキュリティーの問題を解決するポイントをご紹介するセミナーを開催しました。
労働力人口減少の緩和や地域活性化、雇用創出、環境負荷の軽減、さらには企業の生産性向上やオフィスコストの削減に加え、業務の効率化やワークライフバランスの向上など、昨今の社会、企業、および労働者を取り巻く課題に対し、効果的な解決策として「テレワーク」が注目を集めています。

このセミナーは、『テレワーク時代到来!どうする?社員同士の情報共有とセキュリティー対策 ~企業が知っておくべきリスクと対策、教えます!~』と題し……タイトルが長いですか、そうですか。もうこれだけで概要をほぼ説明し尽くしたようなものですが(笑)、効率的な情報共有と安全で適正なセキュリティーに焦点を当てたセッションを、多くのお客様にご聴講いただきました。

世界中のセキュリティー専門チームがオフィスのITを24時間見守る「IBM MNSS」

ネットワーク経由のサイバー攻撃は年々高度化・複雑化し、今や大きな経営リスクになりつつあります。この日最初のセッションは、世界中の拠点に散らばるIBMのセキュリティー専門技術者らが24時間×365日、リモートからIT環境を監視/運用/管理する、IBMの総合ネットワーク・セキュリティー・サービス「IBM Managed Network Security Services」(IBM MNSS)のご紹介でした。

最近のサイバー攻撃は、メールの添付ファイルからランサムウェアへの感染を狙ったものが特に多く、不特定多数を狙ったメール攻撃が「短期」「集中」「使い捨て」の形を取るようになったせいで、もはや被害を受けることを前提にした対策をせざるを得なくなっています。
しかし、攻撃の手口が巧妙化するほどセキュリティーの脅威は発見しにくくなるのに、それに対応できるセキュリティー・スキルを持つ人材は常に不足しています。そうこうしているうちにIT環境はますます複雑化し、従来のセキュリティー施策では十分な効果が得られなくなっています。

そこでIBM MNSSのご提案、というわけです。IBM MNSSは、サイバー攻撃の脅威に対する備えとして、東京を含む世界10拠点にある監視センター・SOC(Security Operation Center)が、「Follow the sun オペレーション」、つまり1日のうち太陽が昇っている国のSOCが順次監視を担当することで、24時間×365日、世界中の攻撃傾向をリアルタイムに把握・分析・対処する、セキュリティーサービスです。
各SOCでは、セキュリティー専門のアナリストらがビッグデータの相関分析エンジン XPS(IBM X-Force Protection System)を使ってお客様のIT環境からリスクの高いアラートを抽出し、早急にお客様に対処方法を通知することで、攻撃の影響と対処までの手間を最小化。IBM MNSSの高度で高品質なセキュリティーサービスは、世界133か国、約4,000社の企業の、約2万台もの機器を、危険なサイバー攻撃から守っています。

画像: IBM MNSSのサービス提供イメージ。SOCは東京を含む世界10都市に拠点を構え、お客様の機器を監視しながら、世界中の攻撃傾向をリアルタイムに把握・分析して、対処方法を提供する。

IBM MNSSのサービス提供イメージ。SOCは東京を含む世界10都市に拠点を構え、お客様の機器を監視しながら、世界中の攻撃傾向をリアルタイムに把握・分析して、対処方法を提供する。

なんてったって、セキュリティーの専門家集団ですから、スペシャリストで、マエストロで、巨匠で、鉄人なわけで、それが何人もいて、しかも世界中で24時間体制で危険がないか見張って調べて知らせてくれるわけです。それでも攻撃をくらうなんてこと、年末の宛名書きのアルバイトに雇った数百人の弘法大師が全員書き損じをして、偶然それを見付けてしまった傳敎大師に「ぷぷ!」と笑われる確率より低いはず…って、「弘法大師×数百人」が実現する確率が0%ですから、それより低いってことはないでしょうけど、とにかく危険が迫ればすぐに知らせてもらえるのなら、大舟に乗ったつもりで日々の業務に集中できるこのサービス、ぜひとも活用したいものです。

シンクラでテレワーク環境を!シンクラにスケーラブルなVDIを!

二番目のセッションは「TCO削減と生産性向上を両立! シンクライアントで実現する柔軟かつ安全なテレワーク環境」と題した(これも長い!!)、S&I の講演です。

2013年に国がテレワーク推進のためのKPIを設定したこともあり(2020年までに導入率35%)、いよいよ本格的に導入を始めた企業が増えています。このセッションでは、テレワークの導入にこれから取り組む企業のために、時間と場所を問わず、いつでも同じ環境かつ安全に仕事ができるようにするための解決策として、モバイルシンクライアントの導入と、そのインフラに最適なシステムソリューションを紹介しました。

モバイルシンクライアントの用途は、在宅勤務以外にも様々です。
例えば、企業内の部署をまたいだプロジェクトチームなどで柔軟に活用できますし、オフショア開発や外部委託向けに端末が必要な場合にもピッタリ。ネットワーク技術が進歩して新しい通信サービスが登場することで、テレワークの新しい形態が生まれ、同時にシンクライアントの適用範囲も広がっています。

画像: シンクライアントの導入・活用で新しいワークスタイルが実現し、効率的な業務と生産性向上が見込める

シンクライアントの導入・活用で新しいワークスタイルが実現し、効率的な業務と生産性向上が見込める

S&Iでは、シンクライアント環境のインフラとして、導入規模、コスト、セキュリティーレベルなどのニーズに合わせた、3タイプの方式を提案していますが、今回のセミナーでは、『松・竹・梅』と呼ばれる3タイプのうちの『松』=『VDI (デスクトップ仮想化)環境』にスポットを当て、VDI導入に最適なサーバーソリューションとして、シスコシステムズの「Cisco UCS シリーズ」をご紹介しました。

画像: S&Iが提案するシンクラソリューションの『松竹梅』。バランスが良いのは「ThinBoot PLUS」で構成した簡易VDIの『竹』だが、今回は正調VDI環境の『松』のメリットと構成例を解説

S&Iが提案するシンクラソリューションの『松竹梅』。バランスが良いのは「ThinBoot PLUS」で構成した簡易VDIの『竹』だが、今回は正調VDI環境の『松』のメリットと構成例を解説

VDI環境では、シンクライアントを単なる操作用の端末とし、OSやアプリケーションの稼働に必要なリソース(プロセッサー、メモリー、ストレージ)をすべてサーバー上でまかなうため、高性能で高密度なサーバー環境の構築が求められます。そのため省スペースに収まるラック型サーバーやブレードサーバーを導入するケースが多いのですが、共通コンポーネントや配線の内部接続化など、ブレードサーバーがラック型のさまざまな欠点を克服しているとはいえ、それでもシャーシ(エンクロージャー)ごとにスイッチモジュールや管理モジュール、ブレードごとにSAN HBA等をそろえなければなりませんでした。

画像: シンクラでテレワーク環境を!シンクラにスケーラブルなVDIを!

シスコシステムズ(Cisco)はブレードサーバー市場では後発組ですが、その分、他社製品を徹底的に研究し、新技術を最初から盛り込んだ製品を開発できたという強みがあります。そうして送り出されたCisco UCSシリーズは、複数のネットワークを統合し、さらに管理モジュールをファブリックスイッチに内蔵することで、従来のブレードサーバーでシャーシごと/ブレードごとに必須だったスイッチ、モジュール、HBAなどのネットワークコンポーネントの削減を可能にしています。かつて、ラックサーバーの大量で複雑な構成と配線は、ブレードサーバーの登場で大幅に削減されたのですが、Cisco UCSはさらにシンプルな構成と配線を実現したのです。
また、Cisco UCSシリーズは、同じUCSシリーズのラックサーバーとブレードサーバーの管理を統合して一本化できるため、スタートアップはコストのかからないラックマウント型で構成して、その後はラックサーバーとブレードサーバーのどちらにも、要求に合わせてスケールアウトできます。
ラックサーバー1台からでも環境構築できるので、VDIの本格導入前の検証環境にも、その後の本番環境およびサーバーの増強にもおすすめ!というわけです。

タイトルは「ワークスタイル変革と拠点間コミュニケーションの効率化支援」

最後のセッションは、ワークスタイルの変化に伴う遠隔コミュニケーション手段に関する、日本IBMの講演でした。

現在、世界中にあるモバイルデバイスの台数は、既に世界の総人口(約74億人)を超えたと見られているそうですが、そんな中、BYODが脚光を浴びたり、『どこでも職場』トレンドの上位に食い込むなど、ワークスタイルの根本から変化が表れています。
従来型のIT環境は、会社に設置されたシステムとデバイス(端末)が中心、ユーザー(社員)は出社してそれを操作しないと仕事ができない、つまり、ユーザーが場所とデバイスに縛られた環境でした。
しかし、モバイルデバイスが隅々まで行き渡った今では、ユーザーは離れた場所からでもシステムにアクセスして仕事ができる―つまり、ユーザーやビジネスを中心とした、デバイスに縛られない高い自由度を持ったワークプレース環境へと変わりつつあります。

画像: タイトルは「ワークスタイル変革と拠点間コミュニケーションの効率化支援」

しかし、ユーザーがそれぞれ場所に縛られなくなると、ユーザー(社員)同士のコミュニケーションが希薄になってきます。そこで、ユーザーがどこにいても仕事ができて、なおかつ従来どおりのコミュニケーションが取れるようにするためのツールとして、高画質/高音質な『ビデオ会議システム』が注目されるようになりました。
『テレプレゼンス』とも呼ばれるビデオ会議は、PCとInternetがあればできる『Web会議』とは異なり、専用の機材が必要になりますが、Web会議よりも高画質・高音質の映像で会話ができます。多くの場合、HD(720p)やFHD(1,080p)の高解像度で映像を送受信するため、相手の表情や視線はもちろん、図表などもハッキリ映りますので、例えばデザインの打ち合わせのように資料を相手に見せなければならない会議や、相手の反応(表情や視線など)、時には"空気"を見ながら発言するシーンなどに向いています。

    【ビデオ会議導入の主な目的とメリット】
  • 遠方からの出張(参加)にかかる交通費や宿泊費、移動時間を削減
  • 「Web会議」よりも高画質/高音質。必要な情報をリアルタイムに分かりやすく伝達
  • 電話回線に依存しないInternet接続なので、災害時でも情報連携がスムーズ

セッションでは、シスコシステムズ(Cisco)のビデオ会議製品のラインアップの中から、ニーズや規模、既存の設備状況等に合わせたさまざまなシリーズ/タイプの紹介と、システム構成例、導入に際しての選定ポイントや導入事例などを紹介。今後ますます加速していくであろうワークプレイスの変化に対し、テレプレゼンスを導入する意義と企業が授かる恩恵(メリット)について、熱く説いた40分の講演でした。

画像: Ciscoのテレプレゼンス ポートフォリオ。規模やニーズに合わせてさまざまなタイプから選べる。

Ciscoのテレプレゼンス ポートフォリオ。規模やニーズに合わせてさまざまなタイプから選べる。

このように、この日のセミナーでは、テレワーク時代のセキュリティーとコミュニケーションの問題に対する、三つの解決策をご紹介しましたが、本格的なテレワーク時代の到来とワークスタイル変革のために、企業に必要とされる施策はほかにもまだまだあります。
S&Iは、お客様のテレワーク導入とワークスタイル変革を成功に導くために、最新のテレワーク事情や導入事例、優れたソリューションやサービスの数々をご紹介するセミナーを、今後も続々と開催していきます。
今回のセミナーにご来場いただけなかった皆様も、テレワークの話題に興味がおありでしたら、ぜひS&Iのセミナーにお越しください。

S&I セミナー・イベント情報

コメントを読む・書く

This article is a sponsored article by
''.