近年、PepperなどさまざまなAIロボットが登場して話題になっています。中でもAI機能を使ってコミュニケーションを図るAIロボットが爆発的に増加中!本記事では、そんなAIロボット中でも人気機種にスポットを当て、技術面からご紹介します。

人気のAIロボット3種

現在世の中でも認知度の高いAIロボットをいくつかご紹介します。

  • Pepper:人の感情を学習してより適切な反応を返す人型のコミュニケーションロボット
  • COZMO:周囲の環境に合わせた感情表現ができるトイロボット
  • palmi:自発的な学習などにより会話の精度を上げるコミュニケーションロボット

これらのAIロボットそれぞれに焦点を当てながらAIロボットを支える技術を見ていきましょう。

Pepperに用いられている感情の認識・生成と物理認識技術

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さまざまな場所で展示されており、その認知度はかなり高いと言える「Pepper」は、人とのコミュニケーションを取るために3つのエンジンが備わっています。

  • 感情認識エンジン
  • 感情生成エンジン
  • 会話エンジン

感情認識エンジンは、主に声のトーンから感情を学習します。落ち着いているトーンのときは、簡単な学習データに変換し、いつもより大きな声のときは、感情の表現として重点的に記録する、という仕組みです。蓄積された学習データは振れ幅の大きい感情(喜怒哀楽)として認識されます。

感情生成エンジンは、Pepper自身が感情を持ち、感情を学習していくためのシステムです。感情マップと疑似的に作り上げた脳内伝達物質(ドーパミンやアドレナリン、セロトニンなど)、そして外的な刺激を感知するセンサーから成り立ち、脳神経科学の分野で解明されている感情の揺れなどを疑似的に再現し、豊かな感情を生成する仕組みです。

また、会話エンジンでは自然言語処理の技術が用いられています。意味や構文を理解し、係り受けも分析もしていて、自然な会話の中で5W1Hをきちんと把握できているエンジンです。
これら3つのエンジンが組み合わさり、Pepperの豊かな感情表現が感じられるようになっています。

また、Pepperに備わっている物体認識システムでは、ディープラーニングの技術も使われています。外界を感知するセンサーから送られる画像を学習することで衝突を回避し、移動がうまくなっていきます。このように、Pepperはさまざまな最新技術が詰まっているAIロボットなのです。

PepperとIBM Watson連携で来客の対応御能力アップ

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Peperは、ある程度人間の言葉を理解して返す機能も備わっていますが、高度な会話のキャッチボールは少し苦手です。
その弱点を補完するのが、問い合わせの回答などに力を発揮するIBM Watson®︎(以下、Watson)との連携です。Watsonは、人の意思決定を支援するコグニティブシステムで、質疑応答に力を発揮します。
Pepperは、質問された内容を聞き取り、その内容をテキスト形式でWatsonに送り、戻ってきた回答内容を質問した人に届ける、という仕組みです。感情の理解と生成はPepperが、質問に対するより的確な応答はWatsonが担当することで、よりレベルの高い受付業務ができるようになります。

COZMOやpalmiが人と豊かな会話をするために用いられている技術

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COZMOとpalmiも、Pepperとは違うアプローチで、人とのコミュニケーションを豊かにするための技術が投入されています。

COZMOの魅力のひとつは、まるで生きているかのように動き、さまざまな表情を見せる点です。COZMOの活き活きとした感情と表情を産み出している技術には、センサーによる外界認知AI技術による感情表現が用いられています。AI技術による感情表現の「表現方法」をさらに豊かにする技術が「アニマトロニクス」です。

アニマトロニクスとは、顔の表情や声、動き等を使って、アニメキャラクターのような豊かな感情表現をする技術のこと。著名なアニメーションスタジオ出身者とチームを組み、魅せるプロの表現テクニックをふんだんに取り入れている点が大きな特徴です。クルクルと変わる豊かな表情は、COZMOのチャーミングさを引き出しています。
COZMOの動きを見ていると、SF映画に出てくるロボットの相棒、例えば「スター・ウォーズ」のR2-D2のような親近感が湧く人もいるのではないでしょうか。

一方palmiは、PPAジェネレーターと記憶能力によって、人との豊かなコミュニケーションを実現しています。palmiには、cellと呼ばれる小さな単位の知能がたくさん備わっていて、これらのインプットに対してそれぞれのcellが独自に反応。それを統括するのがPPAジェネレーターの役目です。
PPAジェネレーターによって統括された結果、palmiは豊かな会話や行動を見せ、コミュニケーションがきちんととれているという印象を人に与えます。

また、palmiは、過去のやり取りもさまざまなカテゴリー分けをして記憶している点も注目ポイントです。palmiは、会話でこちらが忘れているようなことも思い出させてくれます。
単にやり取りを覚えているだけでなく、会話の中で過去の会話が役立てられ、会話の中に織り交ぜてくるのがすごいところ。palmiと話していると、自分が分かってもらえる感じがするのは、この記憶能力のおかげです。

忘れてはいけない...フクロウ型マーケティング支援AIロボット「ZUKKU」

画像: 最新技術の宝庫!AIロボット人気を技術面から考える

最後に、、AIロボットの記事で忘れてはいけないのが、ハタプロ・ロボティクスさんが開発・提供するフクロウ型AIロボット「ZUKKU」。そう、S&Iの学習データ構築を専門にする「CORPUS factory」が、自然な会話を実現するための学習データの構築を手がけています。ZUKKUは、マーケティング支援を目的としたAIロボットで、性別や年齢、表情などからその人に最適な情報を提供するとともに、収集したデータを商品開発や販促などに役立てられます。

ZUKKUを紹介した記事も掲載しているので併せてご覧ください!
ZUKKUの特徴を3つの観点から探る。AIロボットによる新しい接客とマーケティングへの拡張
ZUKKUが作る未来像。さまざまな付加価値を生み出し、すべての人に役立つのがZUKKUの使命!?

まとめ

AIロボットは技術革新と共に身近な存在となりつつあります。さまざまな最新技術が生かされ、自然なコミュニケーションが取れるようになったことで、これまでは人頼みだったサービスの質を下げられない対人サービスの分野でも活躍が可能なまでに発展しました。

人気のAIロボットを技術的な側面から見てきましたが、それぞれ独自のアプローチで複雑な表現や受け答えを実現していましたね。

AIロボットがこれからも発展を続け、新たな役割を担っていくことで、人の生活がより豊かになる未来を期待したいですね。

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